上原浩治に聞く Q.19 監督やコーチなどの評価が気になって不安を覚えるようなことはありますか? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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上原浩治に聞く Q.19 監督やコーチなどの評価が気になって不安を覚えるようなことはありますか?

周りの目が気になる、評価が気になる……多くの人が持つ悩みに上原投手はどう思う?

ビジネスマンにとって仕事上の人間関係はいつも頭を悩ませるものです。転職サイトで紹介される仕事上の悩みで「コミュニケーション」や「社内外の対人関係」はつねに上位。では、野球界はどうでしょうか。

一生懸命は大切な指標

――人間関係はつねに僕らの悩みです。評価が気になってしまったり、理不尽と思うような指示に従わなければいけなかったりとその内容はさまざまですが、上原投手も監督やコーチ、同僚またメディアといった方たちとの人間関係で悩むことはありますか?

以前にメディアの方との話はしましたけど、それが上司という立場になると確かに永遠の課題なんじゃないですかね。これも前に言いましたけど、人間関係という点で言えば、アメリカに来てから言葉に対するストレスはありました。

――そうでした。では上原さんも評価が気になってしまう、というようなことはあるのでしょうか。

まあそれはありますよね。ただコントロールできることではない、という割り切りはしていますけどやっぱり気になると言えば気になるかな。

特に上司の目はね、こればっかりは上司も人間ですから。上司にも上司なりの好き嫌いがあるでしょうからどちらが良いとも言えない。

ただ、自分のいまやっている仕事というものに対して、一生懸命やっていれば認めてくれると思う。それが、適当だったり、ちゃらんぽらんにやってしまったりすればそれは評価が下がってしまう。

プロ野球選手にだってそういう人はいますよ。実績を積んでいても日々の姿勢がきちんとしていない、ちゃらんぽらんである選手に対して評価は低い。もちろん実力こそ評価されるべき最初のポイントであると思いますけど、それ以外のどんなファンにも好かれるとか、そういう部分においてはその一生懸命さや、ちゃらんぽらんにしていないことっていうのが大切な評価の指標になると思います。

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上原 浩治

うえはら こうじ

1975年4月3日生まれ。東海大仰星高校時代は、外野手兼控え投手。1年の浪人後、大阪体育大学に入学し、当時敵なしといわれたキューバ打線を封じ込めるなど投手として注目を集める。1998年にドラフト1位で読売ジャイアンツに入団。1年目から20勝4敗の好成績を残し、新人王と沢村賞をはじめ最多勝・最優秀防御率・最多奪三振・最高勝率などタイトルを総なめにする。以降、怪我などもありながらジャイアンツのエースとして活躍。2009年に海外FA権を行使しボルチモア・オリオールズに入団。さまざまなポジションを渡り歩きながら着実に実績を重ね、2013年にはテキサス・レンジャーズからボストン・レッドソックスに移籍。シーズン途中からクローザーとなり、リーグチャンピオンシリーズMVPを獲得するなどワールドシリーズチャンピオンに貢献した。現在もボストン・レッドソックスに欠かせない投手として活躍する。



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