”縄文ブーム”の陰に現代人の寂しさや将来に対する漠然とした不安があるように思えてならない。 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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”縄文ブーム”の陰に現代人の寂しさや将来に対する漠然とした不安があるように思えてならない。

「土偶女子」をはじめ広がりを見せる「縄文ブーム」。「縄文」の魅力とは何なのか、信太謙三氏がを語る。

 

 本著はこの物語の最後を「よりよい未来を目指し、そのために生涯を捧げた人たちがいた。笑い怒り、恋をし老い、それは今も変わらない、生と死の輪廻。彼らの人生は記憶のなかに確かに刻まれ、今私たちがここいる」という言葉で締めくくっている。縄文人と現代人とでは、取り巻く環境が大きく違っているものの、人間の本質的なところはほとんど変わっていない。作品作りをしていく中で、それが本当によくわかってきた。

 古代日本は国際化の真っただ中にあった。中国大陸や朝鮮半島、東南アジアやロシア極東地域、南太平洋の島々などからさまざまな人たちがこの列島に移り住み、日本という国を造り上げていった。われわれはそうした先人たちの子孫である。本著を開いて、それを再確認していただければありがたい。(信太謙三(しだけんぞう))

KEYWORDS:

『新日本縄文書紀』
著者:竹姫,信太謙三

 

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定価:(税8%) 1296円
判型    : 単行本
刊行年    : 2019.05.20

入念な古代史研究に基づく、もう一つの立国史。集落を導く「日輪の神の巫女」、ポポ。

大陸からの来襲に立ち向かう「大王」、タケ――。

日本に国が誕生するまでを描いた本格縄文エンタメ小説『天孫降臨』を漫画化。難しい古代史研究の内容をビジュアルで学べ、小説としても楽しめる学習漫画。

漫画は、『女性自身』で連載し人気を博した『時遍路』の竹姫。

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