子育て世代必見!子どもの頭がよくなるリビング学習のすすめ
『子どもの頭が良くなるお片づけ』より
ただここに驚きのアンケート結果があります。東大生100人に勉強場所に関するアンケートを実施してみました。そうすると私自身も驚くような結果が出たんです。
なんと、東大生100人中、76人が子ども部屋で宿題や勉強をするのではなく、リビングでおこなっていたんです。
繰り返しになりますが、正直な話をすると教育関係者のなかでもリビング学習は賛否両論です。(『子どもの頭が良くなるお片づけ』まえがきより)
子どもが勉強に集中できて、親も過ごしやすいリビング作り
子どもは思っている以上に、親の気持ちを敏感に感じ取るものです。その意味では「リビングが散らかっていると子どもに悪影響」という主張は理解できます。特におしゃれな住環境に住んでいるご家庭ほど、リビング学習にデメリットを感じることが多いのかもしれません。
なぜなら、リビング学習を実践しようとすると、せっかく作り上げたこだわりのリビングのなかに、自分のセンスとはかけ離れたモノがたくさん置かれるようになり、生活感が出てしまうからです。
しかし、居心地のいいリビング作りと子どもが学習に集中できるリビングは本当に両立できないものでしょうか?
もちろん、答えはNOです。むしろ、リビング学習を導入した結果として部屋が散らかってしまったご家庭こそ、本書が役に立つはずです。
本書に掲載されている実例やノウハウを活用すれば、子どもの学びを後押ししつつ、おしゃれで過ごしやすいリビングを実現することができるはずです。
お試し感覚からリビング学習をはじめてみる
私はこれから赤ちゃんが産まれるご家庭に対して片づけを指南するとき、よく「ベビーベッドやベビーカーなどの大きな用品は、できれば知人に譲ってもらったり、レンタルして試してから購入を検討しましょう」と伝えています。
赤ちゃんによってはベビーベッドで寝てくれなかったり、ベビーカーよりも抱っこ紐のほうが落ち着いてくれることがしばしばあるからです。
子ども部屋も同様で、「せっかく子ども部屋を作ったのに、全然使ってくれない」といった悩みをお母さんお父さんから聞くこともあります。
ただでさえ活発な子どものいる時期に、模様替えや引っ越しをしたりして子ども部屋を用意するのは大変なことです。
その親の苦労が水の泡とならないように、まずはリビング学習で様子を見つつ、子どもの個性や成長に合わせて子ども部屋の導入を検討してみてはいかがでしょうか?
リビング学習と片づけを通じて子どもの自立心を養う
私たちが小学校に入ったときのことを思い出してみてください。一番最初に学校で教わることは、登校したらランドセルをきちんと自分のロッカーにしまうことや、机の中の教科書を整理整頓することだったでしょう?
もっとよく思い出してみれば、きっとクラスのなかでも勉強ができる子どもの机の中は綺麗に整理整頓されていたはずです。なかには年代物のカビパンが机の奥に入っている秀才もいたかもしれませんけど(笑)、勉強のできる子どもはおおむね片づけが得意だったはずです。
なぜなら片づけには、勉学に大事なことがたくさん詰まっているからです。片づけから子どもが学ぶべきことはたくさんあります。使っているモノと使っていないモノを区別する整理判断力、決められたことを毎日きちんと続ける習慣能力など。片づけを通じて育むことができるこれらの力は、子どもの一生に渡ってプラスの影響を与える宝物になると思っています。
形はないけれど、必ず人生をいい方向に変えてくれるプレゼント。それが片づけの力です。プレゼントと言っても、お金はかかりません。ほんの少し、親が工夫してあげればいいだけです。愛する子どもに一生の宝物をプレゼントしてあげようではありませんか。
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『子どもの頭が良くなるお片づけ―理想のリビングの作り方―』
著者:小島弘章
実は東大合格者の76%はリビング学習を実践!というデータがあります。
勉強が上手くいくリビングやダイニング作り、それが、子供の頭脳を成長させます。
子供に名門の小学校受験、中学校受験をさせる予定の親はもちろん、いわゆる“お受験”はしなくても、子供に勉強ができるようになってほしい、という親へ向けての理想のリビングの片付け方、ダイニングの片付け方、親がやるだけではなく、「収育」も考え、子供にいかに片付けさせるか、という切り口も併せて紹介。
小島弘章
1972年11月13日生まれ。岡山県玉野市出身。
片づけ・収納・住まいに関する確かな知識と実績を持つプロフェッショナルでありながら、松竹芸能で25年の芸歴を積んだ、主婦層に圧倒的な支持を受ける男性ライフスタイル系タレントのパイオニア。
整理収納に”笑い” を取り入れたセミナーが話題となり、年間講演依頼数は200 本以上。著書・監修本は累計40万部を超える。2014 年12 月に収納と育児・教育・育成を組み合わせた“ 収育”を理念として掲げた、一般社団法人日本収納検定協会を設立。