過去最大級の展覧会が日本で大評判!生涯独身を貫いたにも関わらず、14人もの私生児がいたクリムトの性格は? |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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過去最大級の展覧会が日本で大評判!生涯独身を貫いたにも関わらず、14人もの私生児がいたクリムトの性格は?

歴史上の人物を四柱推命で鑑定! 第63回 ~グスタフ・クリムト~

続いて、十二運星を見て、持って生まれたエネルギーを見ていく。

 

〇冠帯(かんたい):運勢エネルギー10

女王様の星。エネルギーが強く人をまとめるのが得意。社交的な性格であり、中年以降で成功する。

〇帝旺(ていおう):運勢エネルギー12

 王様の星。上記の「冠帯」同様、エネルギーが強い。王様というだけあり、カリスマ性があり統率力を持つ。また、頑固で人に従うのが苦手で。

➡上記の「冠帯」と「帝旺」、それから「建禄(けんろく)」=王子様の星は、身強(みきょう)の星と呼び、どれもエネルギーが高くリーダーシップを発揮できる。これを2つ持っていたクリムトは、他の人よりもエネルギーが強いため、大きなことを成し遂げられるパワーを持ち、リーダー向きの性格だったのだろう。女王様であり王様であるため、人に従うのが苦手だったと考えられる。

 1897年、クリムトはウィーン分離派を結成するが、それまでウィーンの美術界を牛耳っていたのは、キュンストラー・ハウスと呼ばれる組織だった。クリムトも当初はキュンストラー・ハウスのメンバーだった。しかし、その保守体質に我慢できなくなり、1897年に独立し、分離派を結成した。そこでクリムトはこの初代会長を務めている。ウィーン分離派が具体的な目標として掲げたのは、自由な展覧会活動、つまり作品発表の機会を与えることと、国外の近代美術を展覧会を通じてウィーンに紹介することであった。分離派は1898~1905年にかけて計23回の展覧会を開いたが、オーストリアの作家に加え、フランス印象派、ベルギー象徴派なども積極的に紹介している。

 

〇養(よう):運勢エネルギー6

 子どもの星。素直でユーモアがあり、人から好かれる。特に目上の人からかわいがられ、引き立てを受ける。しかし、後輩の面倒を見るのは苦手。

 クリムトは日常生活では、サンダルを履き長いローブをまとったシンプルな格好をしていた。ウィーン分離派の運動を除くと、クリムト自身が表だった行動をすることはほとんどなく、質素な生活を送っていたという。他の芸術家のようにカフェで交流したり、社会的な活動に関わったりということはなかった。しかし、当時のオーストリアではクリムトの名前は知れわたっていたようで、毎日ようにクリムトの家の扉をたたくパトロンであふれかえっていたという。そして、クリムト自身、パトロンに支えられたところは大きい。現存するクリムトの最大の作品、「ベートーベン・フリーズ」は、クリムト唯一の壁画であり、ベートーベンの「第9」の第四楽章をテーマに分離派館の壁面に描かれている。この「ベートーベン・フリーズ」は展覧会終了後、取り壊される予定だったが、クリムトのパトロンが買い取り保存したおかげで、今日も分離派館で当時のままに見ることができる。このように、パトロンの引き立てを受け、現在に残る作品は多い。私たちは大勢のパトロンに感謝しなければならない。

 以上、クリムトを四柱推命鑑定してきたが、凡人にはとても理解できないほどの頭のよさと強いエネルギー、いい意味での変態性を備えていたことがわかった。クリムトを鑑定して改めて考えたことは、芸術には「高い精神性」が必要であるということである。技術でこねくり回すのではなく、その芸術家の考え、思いが作品を通じて伝わっくるのが芸術の最骨頂である。今作品を通してクリムトと対話できていることを幸せに思う。

「接吻」(複製画)とともに撮影!
■四柱推命とは?

古代中国で生まれた「過去、現在、未来」を予見する運命学のひとつで、陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)をもとに、人が生まれながらにして持っている性格、能力、素質を理解し、その人の努力や経験で変わる後天的な運命までも予測することができる。
具体的には、生まれた日(生まれた年・月・日・時間)をもとに命式表(めいしきひょう)を作成し占っていく。なお、ここでは生まれた時間は鑑定に含めていない。
「国史大辞典」に記載されている生年月日を、「和洋暦換算事典」を用いて現行暦に換算し鑑定している。

■用語説明

日柱の干支:その人の本質を表す重要な部分

主星(しゅせい):月柱の蔵干通変星で、その人を表す最も重要な星。主に仕事運を表す。

自星(じせい):日柱の蔵干通変星で、その人のプライベートな部分の性格を表す重要な星。

【参考文献】

・「もっと知りたいクリムト」千足信行 東京美術(2006)

・「グスタフ・クリムト / Gustav Klimt ウィーン分離派の創設者」Artpedia アートペディア/ 近現代美術の百科事典 https://www.artpedia.jp/gustav-klimt/ (2019年6月23日最終アクセス)

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妃萃(本名:油川さゆり)

ひすい

青森県八戸市出身。慶應義塾大学 社会学研究科 教育学専攻 修士課程修了、同研究科 同専攻 後期博士課程在学中。2013年鳥海流・鳥海伯萃より四柱推命の指南を受ける。これまで500人以上を鑑定。多数の弟子を輩出。

元放送局報道記者。フリーアナウンサーとして、BS11の番組にレギュラー出演しているほか、ナレーターや司会として活動中。日本の歴史、伝統芸能を伝えるため、歴史勉強会、その他イベントを主宰。自身も大和言葉、辞世の句、武田氏と油川氏等について講演活動を行う。合同会社真己、共同代表。また、2016年6月から「カミムスヒ」というソングユニットで歌手活動を開始。手話検定3級、ホームヘルパー、視覚障害者ガイドヘルパーの資格を持ち、社会福祉活動に積極的に携わる。


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