旅のスペシャリスト3人が深~い“摩訶不思議な世界のキテレツスポット”の話を繰り広げる
奇想天外な旅のスペシャリスト三名が、まだ見ぬ世界へと、あなたをご案内します。
■精霊と語って世界を繋ぐシャーマン
後半はケニア在住31年の早川さんの話から。「私が家族ぐるみで交流のあるドゥルマ民族の一家もシャーマンの一族です。ケニアではシャーマンのことをムガンガというんですが、その家族は長老も奥さんも、お父さんもお母さんもムガンガ。生まれてくる子どもたちも小さい頃からいろんなものが見えたり聞こえたりするんです」
一族揃ってムガンガの彼らにとって、世界はどのようなものなのでしょうか。「ドゥルマ民族の人たちは普段、畑を耕して自給自足型の暮らしをしています。それは海や大地、自然とともにある。私たちが見ているような目に見える世界もありますが、こことは別の神様の世界があり、その両方を橋渡しする精霊や妖怪がいる。ムガンガの彼らは精霊たちとともに暮らし、日々彼らと関わって生活をしているんです」
また、大勢いるムガンガにはそれぞれ異なる役割があるそうです。「誰かが原因不明の病気になったとしますよね。するとある精霊がムガンガの誰かのところに降りてきて、どの薬草を使ったいいのか教えてくれる。あるいは心の病を負った人がいたら、別のムガンガが対応したり」
こうした時にもしばしば、独特なリズムと踊りを用いた儀式が繰り広げられます。「精霊に合わせたリズムがあるんです。時には四日四晩ノンストップで、普段は腰が痛いとか言ってるおじいちゃんたちが踊り続けたり」
なかなかにすごい光景が想像されますが、さらにそうした時には肉眼でオーブが見える、とも早川さんは話します。「ドゥルマ民族の間では、人が死んで精霊になったものとされています。彼らは子どもが大好きで、子どもが遊んでいるところを撮影すると写真でもたくさん確認できるんですよ」
早川さんが出した写真には、確かにオーブがたくさん写っているのが確認できます。これを見て「アフリカでも日本でも、オーブを介して霊的なものと子どもたちがつながる見方があるような気がします」と吉田さん。「日本ではオーブが出るところは座敷わらしが出るとされています」とのこと。
なお、ケニアのドゥルマ民族の村は、早川さんが宿泊可能なツアーを企画しています。「これまでにも日本の若い人たちがたくさんやってきました。そういうのを信じていなかった人たちも、リズムと踊りで一瞬でスイッチが入っちゃうの」とのことで、少しでも興味があるならご検討を。
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『旅がなければ死んでいた』
著者:坂田 ミギー
失恋と過労で、心身ともに瀕死……命からがら出発した、アラサー・独身・彼氏なしの世界一周ひとり旅。行き詰まり・生きづらさを感じているすべての人を、打開と気づきの旅路へと連れていく奇跡の旅行記。
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