【立山砂防工事軌道】圧巻! 33段スイッチバックがついにキターッ!【女子鉄ひとりたび】40番線
<女子鉄番外編>ファン必見。本邦初公開の未発表写真も満載!
鉄道ファンなら一度は乗ってみたい、憧れのトロッコ列車への乗車がかなった、元祖鉄道アイドル、鉄旅タレントから「心理のお仕事」へ大幅の路線変更を果たした、木村裕子さん。日本の全ての鉄道を乗り果たした唯一の女性タレントとして、書き下ろした『女子鉄ひとりたび』にも数々のアクシデントが語られているが、今回はどんな事件? もしくは素敵な出会いが彼女を待ち受けているのだろうか。いざ出発!
■乗車するトロッコは、こんなにチッサイ!
集合場所の立山カルデラ砂防博物館に戻ると、来場者が列を作っていた。参加者は2班に分けられており、私たちが参加する1班はバスで立山カルデラを見学してからトロッコで下山、2班は逆行程となる。トロッコで登山をする2班の方が、登山鉄道の気分をより強く味わえるような気もするが、こればかりは参加者には選べない。
1班の参加者は14名。夏休み前のせいか若者はいなかったが、鉄道ファンと思しき参加者は何人かいた。1班、2班とも最初にこの博物館で砂防事業の歴史と、この地域の地形、植物、動物などについて説明を受ける。
博物館の見学コースをめぐりながら、説明を受けて、まるで学校のお勉強会とか、工場見学に来てるような懐かしい雰囲気でした。 ただ正直、2班なら先にトロッコに乗れたのにな、グングン急勾配を登って行く体験ができたのに、と残念でしたが、こればっかりは当日に分かることで、個人には選択できないので、仕方ありません。 このツアーに当選する確率はわずか15分の1だそうで、鉄ちゃんがどんなにお金を積んでも、抽選に当たらなければ乗せてくれません。 ちなみに、かの宮脇俊三氏も出版社の根回しでようやく乗車できたものの、水谷主張所出発の下りでした。巨匠と同じコースということで、大変光栄なことでございます。
その後、トロッコに乗車する2班と別れ、私たち1班はマイクロバスに乗り込んだ。早速スタッフの男性が砂防施設について解説を始める。林道に入ると道は一気に険しくなり、カーブが連続する。運転手さんのハンドルさばきは、もはや職人技だ。
いくつかの砂防施設群を車内から見学するうちに、いよいよ東西が約6・5キロ、南北が約5キロという巨大な窪み「立山カルデラ」へ。ヘルメットをかぶるようにとのアナウンス。バスの車内にいてもかぶり続ける必要があるとのこと。万が一の落石事故への備えということだろう。
全員の頭に丸く黄色いヘルメットが装着され、整列した姿を後ろから見ると、なんだか卵パックの中にいる気分に思えて、ひとり笑いをこらえてしまった。
立山カルデラ全体を一望できる六九谷展望台(ろくきゅうだにてんぼうだい)はこの見学会のハイライトだ。阿蘇の外輪山にも匹敵するダイナミックな景観に息を飲む。ガイドさんは、大自然の火山の噴火による造山活動と、崩落と侵食によって形作られたカルデラの成り立ちを事細かく解説してくれる。
この見学会、かなり盛りだくさんで、山中の秘湯・立山温泉(たてやまおんせん)の跡地や、温泉に隣接する泥鰻池(どじょういけ)、湧水スポットにも立ち寄った。フルコース料理のように、神秘に包まれたメニューが目白押しだ。この一帯には、木道や吊り橋が整備されていて、森林トレッキングをしているような清々しい気分になれた。
マイクロバスで最後に訪れた白岩堰堤(しらいわえんてい)は、立山カルデラの入り口部分にある立山砂防事業の要石。高さ63メートルの本堰堤と、下流の7基の副堰堤で構成されていて、全体の高さは108メートルに及ぶ。
全てのスケールが大きく、そこに立つとガンダムに乗った人間のように小さい。堰から放水される大量の水は、一帯に冷たい空気の流れを作り出し、まるで天然のエアコン。ほてっていた身体を癒してくれた。
山中の無人温泉施設「天涯(てんがい)の湯」の前でマイクロバスを降り、ここから徒歩で立山砂防の水谷(みずたに)連絡所を目指す。ここから国土交通省の案内係も同行する。
かつてはこの一帯まで軌道が延びていたようで、道路のアスファルトからレールが顔を覗かせていた。なんだか廃線跡めぐりをしているような気分になり、3人のテンションがぶわっと上がったが、それを見て何が楽しいのかわからないガイドさんは、首をかしげていた。
「天涯(てんがい)の湯」から、ぽっかり空けているトンネルは、長さ345メートルの「白岩トンネル」で、一部レールも残っていますが、中は真っ暗で照明も無いので、悪天候の日はさぞや恐いだろうなというスポット。国土交通省の案内係さんの照らす懐中電灯の灯りだけで前に進みます。 ここは白岩~水谷間に敷かれていた専用軌道の廃線跡であり、廃線跡マニアの間では垂涎のコース。なぜなら一般の人は、通常、足を踏み入れることができないからです。まさに我々は滅多に見れない、歩けない貴重な体験をさせてもらっているのです。
長いトンネルを抜けると出張所に到着。既に私たちが乗るトロッコ列車が停車しており、気分はますます盛り上がってくる。
早く乗りたい気持ちを抑え、ここで1時間ほどの昼食休憩。2人とともに富山駅で購入した「海鮮美食」をいただく。標高1117メートルの高原で味わう海の幸もなかなかオツなものだ。
水谷駅(出張所)は簡易的なホームこそあれ、普通の駅とは雰囲気が違います。駅名標こそあれど、やはり、これぞ専用軌道というか、お客を乗せる鉄道では無いという事実をまざまざと見せられた気がします。 参加者はめいめい、そのへんに座ってランチを広げて、まるでピクニックのような気分。ただし売店も自販機も全くないので、食事を用意する必要があるというのには納得しました。 ただ驚いたのは、ここのトイレ。こんな山の上の高所なのに、ちゃんとウォシュレットまでついていて、きちんと清掃もされていて清潔なのは、さすが日本だなあ、と思いました。
<41番線へ続く>
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■ベストセラーズから、メッチャごっついボリューム。鉄分満点の鉄道本が発売されるお知らせ
木村裕子さんもオドロキ! これ一冊ですべての鉄道が分かっちゃう、お役立ちの本が発売日変更、令和3年8月2日に発売されます。
「この電車、なんて名前なんだろ?」とふと思った時にさっと調べられる、乗り鉄、撮り鉄なら持っていたい必携の書。JRから私鉄まで、ぜんぶの電車が載ってる本は現在、これだけです!
鉄道系人気ユーチューバー、スーツさんもご推薦! 乞うご期待です!
■木村鉄道株式会社より大幅なダイヤ改正のお知らせ(鉄旅タレント卒業します!)
木村鉄道株式会社の社員のみなさん、関係者のみなさん、いつも応援して下さっているみなさんへご報告です。
わたくし鉄旅タレント木村裕子は、来年2021年5月30日(日)を持ちまして、鉄旅タレントから心理のお仕事へ大幅なダイヤ改正(肩書変更)することといたしました。
私には10代の頃、「芸能人になりたい!」と「心理に関するお仕事をしたい!」という2つの夢がありました。
19歳のときに「芸能人行き」の列車を選び、そこでやってみたい夢リスト100個を作って挑戦した結果、なんと芸歴19年でその100個を叶えることができました。
この100リスト達成をキッカケに、昨年からもうひとつの夢だった心理に関するお仕事を副業で始めたところ、有難いことに徐々にお客さんが増えていき、そちら1本で生活できるまでになりました。
心理の仕事の詳しい内容は、
★公式HP 「虐待で育った私が世の毒親問題をめった斬る!毒親との正しい戦い方教えます。」
★概要 30歳まで母の教え「お前は幸せになってはいけない」を守り続けたおバカ。19歳で家出、34歳で親と縁を切るなどを経て現在良好な親子関係に。その経験を生かしてブログ更新中♪ を参照してください。
そのためここでいったん鉄旅タレントに区切りをつけて、30代最後の挑戦として肩書きを変え、新型列車「解毒案内人」行きへ乗り換えすることを決めました。
肩書きは変わりますが、今まで同様、事務所はマセキ芸能社になります。
今後の鉄道関係のお仕事は、
肩書き:解毒案内人 名前:木村裕子 趣味・特技:日本の鉄道を完乗したレベルの乗り鉄(元鉄旅タレント) 主な活動:執筆、講演会、無料・有料相談、メディア出演など
という立場でもご依頼頂ける場合には、喜んでお受けさせていただきます!
(※いったん鉄道関連のお仕事をリセットするため、現在のレギュラーのお仕事は、来年5月末までに卒業という方向で話し合い中です。)
19歳のとき、「芸能界にコネもない、お金もない私がどこまで行けるか!?」と宣言し、ここまで木村鉄道に乗車&応援して下さったみなさんには本当に本当に本当に本当に本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
そのため、今後のコロナの状況にもよりますが、あと半年間で出来るだけ全国あちこちでみなさんと会えるイベントやオンラインイベントが出来ればと思っています!
そしてイベントやメディア等への出演案件がございましたら、ぜひお声がけお待ちしています♪
リニューアルまであと半年、よろしくお願いいたします!
※木村鉄道の廃線ではありません。笑
■映画「電車を止めるな!~のろいの6.4km~」 木村裕子役で出演させて頂きました
廃線寸前の鉄道会社が企画した、起死回生の「心霊電車」企画
カメラを前に社員全員で必死に心霊現象を演出するが
視聴者からの厳しい書き込みで炎上していた。
しかし、丑三つ時に本物の霊現象が起こり始める。
電車は止まることなく走り続け、終着駅まであとわずか...
参加者、そして銚子電鉄の運命は───!?
上映場所のご案内・チケット購入はこちら→https://www.dentome.net/
■松浦鉄道たびら平戸口駅で「女子鉄ひとりたび」絶賛発売中!
松浦鉄道さんのご厚意により、裕子の本を置かせてもらいました!
特別な特典はございませんが、旅の記念に、お土産に、もし見かけたら買ってくださいね。