結婚のハードルがみるみる下がる、男の「しょぼ婚」って?
「結婚したいのにできない」を脱して「等身大の結婚」に最短でたどり着く方法
■「お金がない」「低年収」は十分な子育てができない、は事実ではない
日本では現状、子どもが欲しければ結婚がほぼ必須になるが、子育ては結婚の比でないほどお金がかかるイメージが強くハードルの高さを感じる人が多い。
20歳~39歳の未婚者に聞いた「子育ての不安要素」で一番多かったのは「経済的にやっていけるか」が65.1%。以下、「仕事をしながら子育てすることが難しそう」、「子育てするのが大変そう」と続く。
もし、親が食べていくにも困るような「絶対的貧困」であるなら、子どものためにも生活保護などの公的扶助を国民の権利として当然受けるべきである。子どもがいればその分が加算されるので、学校でかかる諸費用なども教育扶助で支払えるようになっている。
しかし、周囲の人と比較して自分の年収が低い「相対的貧困」を不安に思い、子どもに満足な教育を受けさせられないのではと悩むのなら少し的外れである。年収は教育の質に直結しないからだ。
何千万円と収入があっても教育を放棄している親の元では子供の知識欲が育たないように、お金がなくても公園に連れていって四季の草花や虫の名前を覚えさせる、図書館に連れて行って無料で文化資本にたくさん触れさせるなど、教養豊かな人に育てることは可能である。
■「いい相手がいない」と嘆く人に「本当にふさわしい相手」とは
結婚したらお金も貯まるし、ちゃんとするし、お金がなくても立派に子どもを育てる術はある。しかし経済的ハードルは下がっても、依然として直面するのが「相手がいない」問題だろう。
結婚意思のある未婚者が独身でいる理由は、18歳~24歳では「まだ若い」「仕事(学業)に打ち込みたい」が多いが、25歳~34歳では「適当な相手にまだめぐり会わない」が逆転1位となり、男性45.3%、女性51.2%となっている。
KEYWORDS:
しょぼ婚のすすめ 恋人と結婚してはいけません!
著者:えらいてんちょう
『しょぼい起業で生きていく』(イースト・プレス社)がスマッシュヒットとなり、10万人の登録チャンネルの人気youtuberとして活躍中のえらてんこと矢内東紀氏が提唱するのが「しょぼい結婚」で通称「しょぼ婚」。
「しょぼい起業」は「とりあえず食べていくこと」を目的としていましたが、「しょぼい結婚」は「とりあえず婚姻を成立させ継続すること、そして社会を成立させ発展させていくこと」を目的としています。結婚したい人は結婚した方がいいし、子供を産みたいなら産んだほうがいい。これは、金銭的にも税制的にも、リスク管理的にも、社会のありかたとしてもそうです。
ちゃんとした職業についていないから、お金がないから、結婚にはまだ早いから、いいと思う相手に出会えないから。あなたがまだ結婚をしない理由はどれでしょうか? この本を読み終わったころには、これらの理由などどうでもよくなり、「そんなことを考えている間にさっさと結婚したほうがいい」「今すぐ結婚しよう」と思えてしまう本、それが『しょぼ婚のすすめ』です。