残された実母と前を向いてもらうための支援
~特別養子縁組という制度~
「親子とはなにか」と聞かれたら、あなたはどのように答えますか?
―「親子とはなにか」と聞かれたら、あなたはどのように答えますか?
頭にまず浮かぶのは「一組の夫婦と、その間に生まれた子ども」でしょうか。しかし「親子」の関係はいつもこの形をとるとは限りません。
人それぞれ考えや価値観に違いはありますが、「親は愛情をもって子どもを守り、子どもは親に守られながらしっかり育っていく」ことが親子関係の基本である点については、誰もが納得できるでしょうし、どのような親子の形にも共通するのではないかと思います。
その一方で、心から望みながらも子どもに恵まれない夫婦が大勢います。そしてその両者が巡り会い、改めて親子になり、新しい幸せな生活をつくる機会は現在極めて少ないのです。
このような子どもと夫婦をつなぐための制度に「特別養子縁組」があります。
多くの方からの正しいご理解が得られ、議論と省察がより深められれば、国として進むべき方向もおのずと定まってくることでしょう。また、少子高齢化の糸口も必ずや見えてくるはずです。(『インターネット赤ちゃんポストが日本を救う』著:阪口源太、えらいてんちょう)
頭にまず浮かぶのは「一組の夫婦と、その間に生まれた子ども」でしょうか。しかし「親子」の関係はいつもこの形をとるとは限りません。
人それぞれ考えや価値観に違いはありますが、「親は愛情をもって子どもを守り、子どもは親に守られながらしっかり育っていく」ことが親子関係の基本である点については、誰もが納得できるでしょうし、どのような親子の形にも共通するのではないかと思います。
その一方で、心から望みながらも子どもに恵まれない夫婦が大勢います。そしてその両者が巡り会い、改めて親子になり、新しい幸せな生活をつくる機会は現在極めて少ないのです。
このような子どもと夫婦をつなぐための制度に「特別養子縁組」があります。
多くの方からの正しいご理解が得られ、議論と省察がより深められれば、国として進むべき方向もおのずと定まってくることでしょう。また、少子高齢化の糸口も必ずや見えてくるはずです。(『インターネット赤ちゃんポストが日本を救う』著:阪口源太、えらいてんちょう)
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KEYWORDS:
『インターネット赤ちゃんポストが日本を救う』
著者:阪口 源太(著)えらいてんちょう(著)にしかわたく(イラスト)
親の虐待や育児放棄を理由に国で擁護している約4万5000人の児童のうち、現在約7割が児童養護施設で暮らしています。国連の指針によると児童の成育には家庭が不可欠であり、欧米では児童養護施設への入所よりも養子縁組が主流を占めています。
本書ではNPOとしてインターネット赤ちゃんポストを運営し、子どもの幸せを第一に考えた養子縁組を支援してきた著者が国の制度である特別養子縁組を解説。実親との親子関係を解消し、養親の元で新たな成育環境を獲得することができる特別養子縁組の有効性を、マンガと文章のミックスで検証していきます。