「不妊」は意外に多い“待機里親”の無念
~子ども育てたいという想い~
血がつながっていなければ親子になれませんか?
養子をもらって里親になることを望んでいる夫婦は大勢いる。しかしその多くは縁組がなかなか実現せず、いわゆる「待機里親」と呼ばれる状態だという。不妊に悩む方もそのなかにいるものの、養子縁組の里親を希望しても実現はなかなか難しい。その裏にはどんな事情があるのか本記事では紐解いていく。(『インターネット赤ちゃんポストが日本を救う』著:阪口源太、えらいてんちょう)
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『インターネット赤ちゃんポストが日本を救う』
著者:阪口 源太(著)えらいてんちょう(著)にしかわたく(イラスト)
親の虐待や育児放棄を理由に国で擁護している約4万5000人の児童のうち、現在約7割が児童養護施設で暮らしています。国連の指針によると児童の成育には家庭が不可欠であり、欧米では児童養護施設への入所よりも養子縁組が主流を占めています。
本書ではNPOとしてインターネット赤ちゃんポストを運営し、子どもの幸せを第一に考えた養子縁組を支援してきた著者が国の制度である特別養子縁組を解説。実親との親子関係を解消し、養親の元で新たな成育環境を獲得することができる特別養子縁組の有効性を、マンガと文章のミックスで検証していきます。