はじめての解体。私が解体をする理由。
※注意! 捕獲したイノシシの写真がありますので苦手な方は注意してください。
【第8回】都内の美人営業マンが会社を辞めて茨城の奥地で狩女子になった件
【はじめての解体】
皆さんこんにちは! 茨城県でヨガのインストラクターの傍ら、新米猟師をしているNozomiです!
さて、前回は、初めて獲物を捕った日の事、そして命のやりとりについて綴らせて頂きましたね。今回は、私の初めての解体、そして何故私が自ら進んで解体を行うのか、その理由や想いについて綴らせて頂きます。私の拙い文章を通して少しでも“狩猟”に興味のある方、すでに“狩猟”に携わっている方、そして何より“いのち”と向き合っている方のお役に立てれば幸いです。
初めて獲物を捕ったあの日、私たちはやっとの思いで80キロ近くのイノシシを山から運び出し、そしておばぁちゃんの家に運びました。立派な解体施設なんて私達にはありません。おばぁちゃん家の庭先を借りて解体することにしました。今現在、私にはとても優しく頼りになるお師匠が居ますが、当時はまだ出会っていません。私はインターネットで買った2000円のナイフを一本握りしめて解体に挑みました。私の手は震えていました。YouTubeや本で勉強していたつもりでしたが、実際に何時間か前までには確かに生きて、ひとつの命だったものです。この手でナイフを入れる事にはとても罪悪感や抵抗がありました。自分で行動しておいて……、と言われるかもしれません。でも、ごめんね、という気持ちもありました。はじめての獲物を前にした私には葛藤、そしていろいろな感情が沸いていました。
仲間の中で体格が一回り小さく力も弱い私は、フィールド、特に止め差しや運び出しの時、足手まといになり、あまり役に立ちません。私は、役に立てないことを嘆くよりも、私にできるコトを探していきたい。そして、なによりも、これ(解体)ができなければ、目の前のこの命を無駄にしてしまいます。
覚悟を決めて、私は獲物にナイフを入れました。
- 1
- 2