『冬のソナタ』がヒットした理由から見る日本と韓国
日本でも韓国でも芸能界はその国の縮図
日本で起こった韓流ブーム
2003年、日本のテレビに登場した韓国ドラマ『冬のソナタ』は、日本の視聴者に衝撃を与えた。
このドラマは、日本での韓流ブームの火付け役となったが、すでに台湾や中国など中国語圏で人気を博していたものだった。そうした実績から、アジア市場で生き残るほどの魅力があったのだろう。
韓国の戦略としては、『冬のソナタ』を日本である程度の成功を見込める試金石としての、日本への投入であったと見て間違いない。
事実、『冬のソナタ』は、当時の日本のテレビドラマの主流であったアイドル中心とは違っていた。
主役のカン・ジュンサンを演じるペ・ヨンジュンは、ヒロインに対する見事なまでの犠牲愛を演じ切り、女性に対して不器用な日本人男性や、夫に不満を感じていた中高年層の女性の心を動かした。
それに対して、ヒロインを演じたチェ・ジウは「泣きの女王」と言われるほど、日本人の感性の奥深くにまで染み通る悲しみを表現する演技力と、負のパワーをいかんなく発揮していた。日本のテレビドラマに物足りなさを感じていた、中高年女性の乙女心に突き刺さった。
『冬のソナタ』には、それまでの欧米のドラマや映画などにはない、自分たちに似たアジア人が主人公でありながらも海外のドラマという親近感と真新しさがあり、ミーハーな中高年女性は、かつて憧れた叶わぬ恋の理想像を、このドラマの中に感じていたのだろう。
そして衣装やメークも、日本人にはひと昔前の自分のファッションとオーバーラップして懐かしいものだった。
『冬のソナタ』の日本上陸は、日本でのアイドルたちが演じる学芸会的な緩いドラマとは一線を画し、大人がズッポリとはまり込み、誰もが好む普遍的な「愛」に触れる絶好なタイミングであったのだ。
さらに、韓流ブームを盛り上げるために、メディアはわざわざ「韓流四天王」という言葉をひねり出し、特に人気のあった韓流スター、ペ・ヨンジュン、イ・ビョンホン、チャン・ドンゴン、ウォン・ビンを盛んに取り上げて話題造りに熱心だった。
彼らが主演するドラマや映画を頻繁に取り上げ、テレビ局も積極的に放映し、韓流を煽り立てるようになっていた。
この状況は、われわれ業界に身を置く者にとっては願ってもないビジネスチャンスとなったが、一方でこの異様な盛り上がりには、何となく違和感を感じていた。
つくられた韓流への反発
2011年1月、人気K–POPグループ・少女時代が所属しているSMエンタテイ
ンメントと、KARAの所属事務所DSPメディアは、インターネットの日本語ウェブサイト上に拡散している漫画「K–POPブーム捏造説を追え」が事実でない悪意のある描写をして、名誉棄損に当たるとして法的措置も含めた対応を取ると表明した。
この漫画の中では、対外文化広報政策を推進したい韓国政府と、日本の大手広告代理店D社との間の経済的利害関係をあげて、日本でのK–POPブームはやらせであるとしている。作中ではD社と表現されているが、業界関係者なら電通を指していることは容易に想像がつく。
このことは韓国メディアで大々的に報じられ、日本のメディアでも取り上げられた。作者は作品は根拠のないフィクションだと自らのブログで明らかにしたが、こういった騒動は断続的に起こり、2018年8月にはもっとも熱心に韓流を放映していたフジテレビに「韓流ごり押し・偏向報道抗議デモ」が行われた。この時はフジテレビに留まらず、スポンサー企業や他局にも反発の目が向けられた。
視聴者も異様に感ずるほどのテレビ局による韓流の盛り上げは、その裏に何かがあったと一般人に思われても仕方がないのかもしれない。
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金山 勲 (著)
薬物逮捕連発のBIGBANG、V.Iが性接待疑惑で引退。
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自殺した女優チャン・ジャヨンのセックスリスト流出。
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韓国芸能界に蔓延する麻薬、セックス、自殺、整形、反日、暴力団、兵役逃れ……。奴隷契約によって売れても地獄な韓流アイドルたちは、国費で育成されて日本をはじめとすす市場に“出荷”される“商品”である。彼ら彼女らの末路とは?