“男の精力”を保つには、実は「タコ」を食べるのがいい! |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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“男の精力”を保つには、実は「タコ」を食べるのがいい!

男を強くする食事革命③

【水ダコには男を鍛える力が宿る】

 タウリンの多いタコについて、私には忘れられない思い出があります。私は北海道の知床半島の羅臼町で生まれました。

 目の前には、二十数キロの根室海峡の向こうに、国後島が視界いっぱいに広がっています。この海峡は想像以上に深海で、深い所では千メートル以上あります。つまり、この根室海峡には、陸地に例えると深い渓谷が横たわっているということです。したがって、この海峡には深海魚が多く、今でこそ幻の魚と言われていますが、畳一枚の大きさのカレイの仲間のおひょうがよく獲れたものです。

 冬の積雪が多い時期に、このおひょうが上がると、その切り身を雪の中に保存して、刺身や焼き魚などにして食べたものです。肉厚のおひょうの味は、今でも忘れることができない知床の珍味の一つです。

 そのほか、舌がしっかりと覚えているのは、水ダコのうまさです。大きなものになると、足をのばすと五メートル近くあり、重さも数十キロ、中には五十キロもあるほどの怪物です。それにしても、水ダコは実に美味です。吸盤が大きく、それを取り囲む柔らかな薄いひだは口に入ると、とろけるようでした。

 今では、水ダコの足一本でもかなり高価なものとなり、なかなか都会では口にすることができないかもしれませんが、知床を訪れた際には、ぜひ味わってほしい海の幸の一品だと、自信をもっておすすめいたします。

 タコと言えば、北の珍味として水ダコ、本州では明石のタコが双璧と言えるかもしれません。この東西のタコに、体にとってきわめて大切な良質のタンパク質が含まれているのです。ぜひ食卓に並べて、タウリンをたっぷりと摂り入れて欲しいものだと思います。

 体の栄養素は思いついたときに食べるのではなく、毎日少しずつ継続して摂り入れるのがコツなのです。よく継続は力なりと言われますが、食に関してもその言葉は当てはまると思います。つまり、思い出したときだけ食べるのではなく、こうした体の基礎的な体力をつける食品を毎日摂取することが、男のパワーを維持するために非常に役立つことを忘れないようにしたいものです。

 そして、食べ物は食べたいときに食べる、ということをしっかりと覚えておく必要があります。それは、体が欲している大切なサインだと思えば、納得がいくのではないでしょうか。体が欲しているからこそ、食べたいと思うのです。また、そうした食材を口にすることは、必ず体の血となり肉となるに違いないのです。

 ともかく、男はタコを食べる、これを男の格言としてぜひ覚えておいて、実行に移してください。そうすれば、いつまでも現役の男として、女性を歓ばせる力が維持されると思います。

KEYWORDS:

『男を強くする!食事革命』
志賀 貢 (著)

 

“80歳超で現役”の著者が、人間の性に関するデータを駆使。
医者が教える中高年の絶倫勝負メシ!

◎男の精力は肝臓に支配されている
◎弱った精力はスルメのコレステロールに頼れ
◎酒は名刀ペニスの錆止めだ
◎卵で睾丸の若さを保て
◎タコを食べて性のスタミナを保て

世の男性諸君よ! 命が尽きるまで色気を失わず
男でいるために食生活に革命を起こせ!

人生百年時代——。高齢になっても性欲や色気を持続させることが大変であることは、男性ならば誰でも、多かれ少なかれ気がついているはず……。実は、何気なく思われる生活習慣の常識にこそ、その悩みを解決する鍵があるのです。我々の先人が研究した人間の性に関するデータを駆使して、80歳を超えてなお現役の著者が、医者として人生をいつまでも楽しむために役立つ方法を探りました。食生活に、今こそ男を強くする革命的な変化を起こそう!

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志賀 貢

しが みつぐ

医学博士

北海道出身。医学博士。昭和大学医学 部大学院博士課程卒業後、臨床医とし て 年以上にわたって診療を行い、現在も現役医師として日々患者に接して いる。その傍ら、文筆活動においても『医者のないしょ話』『臨終の七不思議』『臨終医のないしょ話』『孤独は男の勲章だ』をはじめとする小説やエッセイを執筆。累計20万部のベストセラー『女を「その気」にさせる技術』や『知的 性生活』など、医師の立場から性を考 える書籍は常に話題を集めている。また、美空ひ ばり「美幌峠」「恋港」の 作詞も手掛け、北海道の屈斜路湖畔を臨む美幌峠には歌碑が建立されている。


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