住宅ローンを組むタイミングときっかけ
話題の不動産プロ集団“全宅ツイ”による不動産コラム⑪
こんにちは。
不動産業界のプロ集団「全宅ツイ」金主部に所属している金融アスぺ君と申します。普段は某金融機関で「ストラクチャードファイナンス」という仕事をしております。
以前、これまでのキャリア(金融リテール最前線)を元に、「銀行が住宅ローンの審査において何を見ているか」についてを解説させていただきました。
住宅ローンを組むなら早い方がいいのか、それとも物件価格が下がるのを待った方がよいのか…。今回は「住宅ローンを組むならいつが良いタイミングなのか」について踏み込んでみたいと思います。
なお、このコラムは私の経験と偏見に満ちておりますので、必ずしも正しいわけではありませんのであしからず。また「住宅購入=住宅ローン利用」という前提で進めてまいります。
|ローンを組む時=環境が整った時
さて、まずは住宅ローン制度のおさらいです。「住宅ローン」には以下の条件がありましたね。
●金利は変動(固定金利は特約)
●最大1億円まで
●購入物件に抵当権を設定
●返済は給与収入から
●居住用物件に対するローン
●団体信用生命保険に加入
いきなりですが、上記から導く私なりの住宅購入に対する意見は「買える環境ならすぐに買え」となります。
唐突で無責任に聞こえるかもしれませんが、少しだけ話を聞いてください。
まず「買える環境」とは、以下の3つが揃った状況のことをいいます。
② スコアリング審査に通る時
③ 購入したい物件に出会った時
①は「結婚」や「出産」等のライフイベントのことで、家を持つことに大きな意味ができた時です。言うまでもなく、家というのは大きな買い物ですので、必要のない時期の住宅購入は避けた方がいいのです。
②は前回のコラムで述べました、住宅ローン審査を通る条件がそろっている時です。特に転職が多い方は「勤続年数」が引っかかりやすいので、タイミングは慎重に検討しましょう。
③は当然ながら「住みたい!」と思える物件に巡り合った時ですね。
これら①〜③の条件が揃った時は「購入=住宅ローン利用」に踏み切っていいでしょう。
次にわたしがそう考える理由をお話ししていきます。
- 1
- 2