《ChapterⅣ:思わず憧れる、恋愛映画》
第4回「映画に取り憑かれた元アイドル・シマザキリノのシネフィルカフェ」
《ChapterⅣ:思わず憧れる、恋愛映画》
こんばんは、ライター兼俳優のシマザキリノです。電車の座席下の暖房が発動していますね。最初はぬくぬく、降車する頃にはふくらはぎが燃えています。
さて、今回は私が思わず憧れてしまった「恋愛映画」をご紹介。タイトルや初回の自己紹介の通り、私は元々アイドルとして活動をしていました。活動中はアイドル界の暗黙の了解である「恋愛禁止」があったため、表立って恋愛についてあまり詳しいお話ができませんでしたが(笑)、今回は私なりの視点で恋愛についての理想や憧れなど映画を通してお話をかましていきますよ!
胸キュンする準備はよろしいですか?シネフィルカフェ開店です。
■時代によって変化する恋愛
映画にとってかかせない大きなジャンルである「恋愛映画」。みなさんが思い浮かべる好きな映画の一つにも、もしかすると入っているのではないでしょうか。では、なぜ私たちは恋愛映画に惹かれるのか。それは、映画で描かれているさまざまな恋愛が、私たちの感情と重なり合うからだと思うのです。人を愛する気持ちやそれに伴う苦しさ…知っている感情だからこそ、実体験にリンクして、映画のロマンチックな物語にのめり込んでゆく…。主人公の気持ちに共鳴したり感情移入してしまうあの感覚、まさに恋愛映画の醍醐味!!
そして、恋愛映画というのはアクションやサスペンス、ホラーなどと違ってその時代によってスタイルが大きく変化します。例えばアメリカ映画のなかでご説明すると、「恋愛映画の金字塔」と呼ばれている『哀愁』。戦下のなか出会った男女が戦争によって愛を引き裂かれてしまう悲恋の物語です。公開は1940年の第二次世界大戦真っ只中、この時代に公開されている映画の多くは戦争などで離れ離れになってしまう男女を描くものが多かったのですが、80〜90年代になるとコメディ要素を交えたおちゃめで楽しい恋愛映画『メリーに首ったけ』など、おとぼけでハッピーな掛け合いを楽しめるものが多くつくられています。このように、恋愛映画は人や時代によって変化し、だからこそ「恋愛映画」というジャンルはその年代の人間にも寄り添う、大きく偉大なジャンルのひとつだと思うのです。
■色んな恋愛のカタチ
では、みなさんはどのような恋愛に憧れますか?「ローマの休日」のような身分違いのロマンチックな恋?「タイタニック」のような燃え上がる激しい恋…?
私は断然、バッドエンドの“叶わぬ恋”です!!!!!…こんなことを言うと「幸薄そう」だとか「幸せな恋愛できなそう」などと思ってしまいますよね。違うんです、私自身は幸せな恋愛がしたいのですが、好きなのは悲恋モノなのですっ!!まさに「ロミオとジュリエット」のような、叶わぬ悲しさともやもやが残るような恋愛映画が好きなのですっ…!(同志の方いたら教えてください)
ではなぜ、悲恋モノが好きかといいますと、幸せの絶頂を描くハッピーエンドよりも、お互いの想いが届かぬまま終わるバッドエンドのほうが情熱的だと感じるからです。私たちって、何かを手に入れてしまえばいつかそれに満足してしまうものだけれど、その幸せを手に入れられなかった気持ちのエネルギーってずっと心に残る。簡単に言ってしまえば、「一生、忘れられない恋」に対して強い憧れがあるのかもしれません。
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