相鉄・JR直通運転試乗会電車で新宿へ
ヨコハマ・ネイビーブルーの12000系が都心を疾走!
昼間でもごった返す原宿駅周辺を通過し、それとは対照的にひっそりとたたずむ皇室専用ホームの脇を、敬意を表するかのように速度を落として進む。新宿駅が近いので徐行を始めたようだ。中央線の下をくぐると、新宿高島屋が右手に姿を現し、電車はゆっくりと5番線ホームに停車。1時間ほどの試乗会は終わった。人でごった返しているので、ヨコハマ・ネイビーブルーの電車に分かれを惜しむ時間もなく、慌ただしく改札の外へ。解散後は新宿高島屋前のテラスを代々木方面へ歩き、ここでのんびりと相鉄線に戻って行く回送電車を撮影して別れを惜しんだ。
試乗会はまだ試運転の段階なので1時間ほどかかったけれど、11月30日の開業後、西谷~新宿の所要時間は42~43分と発表されている。昼間は、羽沢横浜国大駅に停車するのは1時間に上下2本づつと首都圏にしては少ないけれど、東急線直通電車が2022年度後半に運行開始となるので、それとの絡みもあるのだろう。
これまで新宿や渋谷から乗り換えなしには行けなかった相鉄線沿線がダイレクトにつながることで通勤通学のみならず、行き来が活発になることが期待される。相鉄では、様々な取り組みやイベント、キャンペーンが企画され、関連商品も発売される。そのひとつに相鉄限定横浜ビールの限定販売がある。相鉄沿線の瀬谷区にある岩崎農園で生産された小麦を使用したビールで、さっそく飲んでみたけれど本格的なこくのある味わいだ。ラベルはJRとの直通運転に使用されるヨコハマ・ネイビーブルーの12000系電車をイラスト化したもので、そうてつローゼンや都内では新宿高島屋でも11月1日から販売。10000本限定なのでお買い求めはお早めに。
こうしたイベントで盛り上がる相鉄沿線には、神奈川県在住者以外には、あまり知られていない場所や名品が数多くある。直通運転開始とともに便利になる相鉄沿線に一度足を向けてみてはどうだろうか。
取材協力=相模鉄道
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