ジャニーズを参考にしたK‒POP業界 ~韓国の芸能業界が独自の進化を遂げる過程を探る~
〝韓流〞が日本デビューを目指す理由~日本の芸能事務所を真似したK–POP~
■新旧交代した日本の芸能界
韓国芸能界の黎明期には、芸能マネージャーがタレントを発掘し、コネを使ってレコード会社やテレビ局に売り込みを図るという状況であったが、日本市場でチョー・ヨンピルをはじめ、歌手を売り込む企画を中心としたビジネスモデルが成功したことで、音楽産業界は企業として成立できる状況が生まれつつあった。
とはいえ韓国国内ではいまだ「トロット」と呼ばれる韓国演歌が主流を占める世界であった。これでは新しく生まれた世代の需要に応えられず、韓国の音楽・芸能市場に拡大は見込めない状態だった。
韓国では社会が豊かになるにつれて、若者層が消費者として登場してきてはいたのだが、日本の大衆文化が制限されていたこともあって、後にJ–POPと呼ばれる日本の新しい音楽状況が十分伝わっていなかった。
したがって、若者世代は相も変わらず、古い世代を中心とした楽曲には言い知れぬ不満を抱いていた。当時の韓国の音楽業界には、これらの若者の欲求不満に応えられなかったのである。
1980年代当時の日本では、松田聖子、小泉今日子、堀ちえみなどのアイドルブームが起こり、「80年代アイドル」と呼ばれていた。一方で、安全地帯や五輪真弓、荒井由実などの新しいタイプの音楽シーンが主流となり、演歌の世界は狭められていた。
アイドルブームの中で、新しいタレントの発掘に『スター誕生!』などの、テレビでのオーディション番組が登場した。
こうした動きは、ホリプロ、サンミュージック、田辺エージェンシーなどの新興プロダクションへのタレント供給源となった一方で、テレビの草創期から黄金時代を築いていた渡辺プロダクションの影響力が薄まりつつあり、芸能事務所の新旧交代を招いていた。
芸能事務所関係者には「3分で作れるカップ麵が受けたのだから、昨日の素人がアイドルやスターになれる時代だった」と言う人もいて、素人を斬新な企画とともに売り出すというビジネスモデルが、巨額の利益を得るような時代になっていた。
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KEYWORDS:
『韓流アイドルの深い闇』
金山 勲 (著)
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