中田翔が巨人で更生できないと断言できる3つの理由【篁五郎】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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中田翔が巨人で更生できないと断言できる3つの理由【篁五郎】

日ハムで手に負えなくなったあとに巨人に栄転した(?)中田翔の前途やいかに?

 

 同僚への暴行で無期限の出場停止処分から僅か9日で読売ジャイアンツへ無償トレードされた中田翔に、ようやくマスコミからも批判の声が出るようになってきた。移籍が決まった当初は「中田から野球を奪ってはいけない」「更生の機会を作るべきだ」と論調がスポーツ新聞に掲載され、プロ野球OBからも中田翔を庇うような発言が相次いだ。

 さらに長嶋茂雄巨人軍終身名誉監督を使ってまで中田のトレードを美談にしようとしたのは、世間一般からかけ離れていると言われても仕方のない行為である。ところが、それから少しずつ風向きは変わっていった。

 阪神の元球団社長の野崎氏とオリックスの元球団社長・井箟氏が巨人にNOと言えないプロ野球界の体質を批判した記事が日刊ゲンダイに掲載され、ニュースポストセブンには巨人が慣習やルールの隙間を突いて強行突破をしてきた事例を紹介した記事が掲載されている。

 プロ野球OBの中畑清氏里崎智也氏、日本ハムOBの岩本勉氏も批判の声を上げた。特に里崎氏は「これが良いんだったら(中田内野手の移籍)、清田は辞めさせなくてもよかったんじゃないのって正直思いました」と今年5月に規律違反で契約解除された清田育宏氏を引き合いに出すほど違和感を覚える発言を残している。

 芸能界からも批判が出てきた。有吉弘行氏は「日ハムでは無期限謹慎みたいなこと言われてたんだよ。『今シーズンは無理かなあ』って思ってたじゃん、俺らも。『でも今年調子悪かったし、まあまあそれぐらいいいのかなあ』って思ってたら、巨人行って、いきなりその日から出ま~すって。わかんないけどルールが。やられたほうの気持ちはあるだろうな」と首をかしげ、「(TKO)木下さんも、ペットボトル投げつけた後すぐ太田プロ来ればよかったんだよな。すぐ出れるだろ。謹慎しなくても。宮迫(博之)さんとかもそうじゃないの? 闇営業して次の日、太田プロ来てたら、もう出れたじゃん。“中田翔システム”だったら。後輩ぶん殴っても、球団うつったら出れるって…」と皮肉たっぷりに語った。

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篁五郎

たかむら ごろう

1973年神奈川県出身。小売業、販売業、サービス業と非正規で仕事を転々した後、フリーライターへ転身。西部邁の表現者塾ににて保守思想を学び、個人で勉強を続けている。現在、都内の医療法人と医療サイトをメインに芸能、スポーツ、プロレス、グルメ、マーケティングと雑多なジャンルで記事を執筆しつつ、鎌倉文学館館長・富岡幸一郎氏から文学者について話を聞く連載も手がけている。

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