《ChapterⅤ:観るのに苦労した!難解映画特集》
第5回「映画に取り憑かれた元アイドル・シマザキリノのシネフィルカフェ」
《ChapterⅤ:観るのに苦労した!難解映画》
こんばんは、ライター兼俳優のシマザキリノです。以前は冬場でも薄着で外へ出てへっちゃらだったのに、今はできるだけ着込まないと寒さに耐えられない身体になってしまいました。これが年を重ねるということですね。
さて、今回は観るのに一苦労した「難解映画」をご紹介! 後味が悪かったり、そもそも物語の趣旨がへんてこだったり…
さあ、覚悟はいいですか?シネフィルカフェ、開店です。
◇観れば観るほどクセになる
「なんとなく面白そうだな」と、軽い気持ちで観た映画がわけわからなかった!そんな経験ありませんか?話題だったから、ちょっと気になったから…私たちが「難解映画」と出会ってしまうのはいつも突然。森で出会う狼と一緒です。最後まで戦わないといけないのです。
正直、明快さやしっかりとオチがある映画が好きな方は毛嫌いをするかもしれません。それほどに「難解映画」と呼ばれている映画には独特の苦味があるし、頭を使うから好みが分かれます。しかし、しかし!だからこそ、この機会に「難解映画」たちの魅力をみなさまに知っていただきたい!観れば観るほどクセになっていく…そんな魔力が「難解映画」には宿っているのです。
◇難解映画との向き合い方
まず、一度観ただけでは完全に理解できないのが難解映画の特徴であり、完全にペースを持って行かれてしまうのも大きな特徴です。自分を保とうと思っても無駄なので、身を任せましょう。それが一番です。ツッコミどころが多くても一旦最後まで観ましょう。キリがなくなってしまうので。
難解映画を観るということは、その監督の頭のなかを見るということ。難解な映画を撮っている監督たちは大体、常人ではありません。(笑)というと語弊がありますが、映画に込められている逸脱した感性や難解なテーマ性は常に、監督の苦悩とリンクしています。ですから、難解映画と向き合うことは監督自身と向き合うということであり、人間の才能や感性と向き合うということなのです。
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