イスタンブール名物「さばサンド」もさば缶で!
極旨缶詰レシピ(20)
■消えゆく食文化?
イスタンブールの「さばサンド」をご存じだろうか。金角湾に掛かるガラタ橋のたもとに船が3艘係留してあり、その上でさばの干物がじゅうじゅうと鉄板で焼かれている。それをスライス玉ねぎ、レタスとともにバゲットで挟んだのがさばサンドであります。
客は作りたてを受け取り、岸にあるテーブルで食べる。テーブルにはレモン汁と塩が置いてあって、好みで使う。焼きたてのさばは日本のさばと変わらず、ジューシーで美味。香ばしいバゲットとの相性がばっちりなのだ。
先日、気になる記事を読んだ。船が接岸する土地の使用契約が切れたそうで、市が船を撤去するよう要求してるそうだ。そうはさせじと船側も交渉しているが、もし本当に撤去となったら、ひとつの食文化の消失である。
ささやかな抵抗の証しとして、さばサンドを自作してみた。ポイントは身がフィレ状のさば缶を使うこと。輸入さば缶に多い形状ですぞ。
※RECIPE!!
①玉ねぎをスライスし、水にさらして辛みを抜く。バゲットは切り目を入れて開き、内側にバターと粒マスタードをたっぷり塗る。
②バゲットに①の玉ねぎ、レタス、さばを挟めば缶成!