左遷された(されそうな)人に気づいてほしい陽転思考とは【角田陽一郎×加藤昌治】 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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左遷された(されそうな)人に気づいてほしい陽転思考とは【角田陽一郎×加藤昌治】

『仕事人生あんちょこ辞典——50歳の誤算で見えた「ブレイクスルーの裏技45」』とは


バラエティプロデューサー・角田陽一郎と、大ロングセラー『考具』の著者・加藤昌治が、ビジネスパーソンのお悩みを解決する新刊『仕事人生あんちょこ辞典———50歳の誤算で見えた「ブレイクスルーの裏技45」』が発売された。あなたの仕事人生において難局を乗り越えるための「武器の宝庫」であり、好き兄貴的なアドバイスの書として編纂された。97日(火)19時より代官山蔦屋書店で開催された新刊記念オンラインイベントも好評のうちに終了。今回は、このコロナ禍か業界によっては激震が走り続けている。今回は、まさか自分にやってくるとは思わない(思わなかった)「左遷」についてどう考えたらいいのか? 角田、加藤が答える仕事人生を生き抜く逆転の発想とは?


 

質問)

これまで会社に随分貢献してきたのに、あるプロジェクトの失敗で左遷された……

あまりに不条理じゃないですか?

 

 

◉「左遷されて好かった」と先に云ってしまう陽転思考

 

加藤:その瞬間だけを見るとつらいけど、長い目で見るとプラマイゼロになるんじゃないかな。敬愛する美輪明宏先生は、「正負の法則」ってずっと云っている。要はプラマイゼロ。美輪先生には数度沈まれていた時期があるから説得力もあるわけですけど。【キャリアデザイン】の話と絡めれば、左遷ってある意味キャリアドリフトと捉えることもできる。だから「左遷されたら、開き直って好きなことを勝手にやればいいんじゃないですか?」とも思いますけど。勝手に、は云いすぎか。ある程度勝手に、かな。

 

角田:これね、僕は自己分析として、「左遷されるのが嫌だから、会社辞めたんだよな」って思うところもあるんだよ。自分の意志で会社を辞められたわけじゃなくて、辞めざるを得なかった。このまま現場にいても「あがっちゃった」っていうかさ。

 ここから先は、会社の出世街道に乗って局長になるとか、取締役になるとか、そういうことをやらなきゃいけなくなる。でもそれはやりたくもないし、やったとしてもそんなに上に行かないだろうな、だったら「やっても左遷されるんだったら、辞めよう」と思った部分が、今振り返るとある。

 それって加藤くんが今話したことと一緒でさ、だから左遷されようが、左遷されるの嫌だから辞めようが、「いいじゃん、それで」ってことは思うね。

 

加藤:別軸から云うと、ビジネスコンサルタントの和田裕美さんの「陽転思考」も参考になるかなあ。「事実はひとつ、見方はふたつ」。左遷は左遷であって、この事実は変わらない。でもそれを悲劇的に捉えるか、「左遷されて好かった!」と捉えるか、見方はふたつ。和田さんは、「好かった!」と先に云っちゃいましょう、と強制するんだよね。ここ面白くて、効くなーと思うんだけど。「左遷されて好かった!」と先に云ってしまって、後で「なんで?」の理由を考えるアタマの癖をつけましょう、なやり方でさ。人間は何とかして理由を見つけ出そうとするらしいっす。

 好かったと先に断言してから理由を考えると、「自由になる時間が増えたから」とか「家族と過ごす時間が増えたから」とか。左遷にも好いことがないわけじゃないことに気が付くし、好いことを見つけていく姿勢・態度で物事に接する人になる。事実は変わらないし、左遷されたらそら一回は落ち込むけど、ずっと、100%落ち込む必要はなくなる。

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『私たちの人生には、もうちょっと多くの選択肢があるんじゃないか?』ーーー加藤昌治

『人生の素晴らしさって結局のところ、何にであうか?誰と出会うか?なんだって想うわけです!』ーーー角田陽一郎

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・書籍『仕事人生あんちょこ辞典』(ベストセラーズ・2,970円/税込)+ 書籍『考具』(CCCメディアハウス・1,650円/税込)+イベント参加券(550円/税込)+送料(500円/税込) セット 5,670円(税込)
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角田 陽一郎/加藤 昌治

かくた よういちろう かとう まさはる

角田 陽一郎(かくた・よういちろう)

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者 

千葉県出身。千葉県立千葉髙等学校、東京大学文学部西洋史学科卒業後、1994年にTBSテレビに入社。「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「EXILE魂」「オトナの!」など主にバラエティ番組の企画制作をしながら、2009年ネット動画配信会社を設立(取締役 ~2013年)。2016年TBSを退社。映画『げんげ』監督、音楽フェスティバル開催、アプリ制作、舞台演出、「ACC CMフェスティバル」インタラクティブ部門審査員(2014、15年)、SBP高校生交流フェア審査員(2017年~)、その他多種多様なメディアビジネスをプロデュース。現在、東京大学大学院にて文化資源学を研究中。著書に『読書をプロデュース』『最速で身につく世界史』『最速で身につく日本史』『なぜ僕らはこんなにも働くのだろうか』『人生が変わるすごい地理』『運の技術』『出世のススメ』、小説『AP』他多数。週刊プレイボーイにて映画対談連載中、メルマガDIVERSE配信中。好きな音楽は、ムーンライダーズ、岡村靖幸、ガガガSP。好きな作家は、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、司馬遼太郎。好きな画家は、サルバドール・ダリ。

                                                             

加藤 昌治(かとう・まさはる)

作家/広告会社勤務

大阪府出身。千葉県立千葉髙等学校卒。1994年大手広告会社入社。情報環境の改善を通じてクライアントのブランド価値を高めることをミッションとし、マーケティングとマネジメントの両面から課題解決を実現する情報戦略・企画の立案、実施を担当。著書に『考具』(CCCメディアハウス、2003年)、『発想法の使い方』(日経文庫、2015年)、『チームで考える「アイデア会議」考具応用編』(CCCメディアハウス、2017年)、『アイデアはどこからやってくるのか 考具基礎編』(CCCメディアハウス、2017年)、ナビゲーターを務めた『アイデア・バイブル』(ダイヤモンド社、2012年)がある。           

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  • 角田 陽一郎
  • 2021.09.02