借金が減らない時、どうすればいいのか!?亀田興毅、多重債務者との人生復活対談 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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借金が減らない時、どうすればいいのか!?亀田興毅、多重債務者との人生復活対談

亀田興毅の"大人の社会科見学"【債務整理編❷】【PR】

「借金がなかなか減らないんです!」そういう疑問を抱えてしまった人たちに、どう解決していけばいいのか? 多重問題解決の第一人者である「司法書士法人杉山事務所」で、プロボクシング元世界王者の亀田興毅が、リアル多重債務者と「借金地獄」の対談。債務者の「人生復活までの道」を共に語り合った。

 

 

【杉山先生の補足①:債務者Aさん概要】

「債務整理」の方針はいくつかあるのですが、今回は借金がかなり多く、大幅に借金減額できる個人再生という手続でも生活再建がかなり難しいと判断し、自己破産手続としてお受けしております。

 弊所は日本司法支援センター、いわゆる「法テラス」を利用できるように登録をしておりますので、今回はそれに基づき自己破産手続を申請しています。

亀田興毅(以下「亀田」と表記)——まず、Aさんはおいくつです? ご職業は? ご結婚はされていますか? 

Aさん(以下、「A」と表記)`——43歳、製造メーカーに勤めています。既婚です。子供はいないです。

亀田——「多重債務」に陥った理由はなんだったのでしょうか?

A———借りた理由は単純に生活費が足りなくなったからです。自分自身の「収入(給与所得)」が少なかったんです。もともと職業を転々としていました。親戚の会社で10年ほど「定職」として勤めていましたが、その会社もこの不況で立ち行かなくなり、収入もなくなり、返済も滞るようになりました。

亀田——ギャンブルにハマったとかありませんか?

A———私自身の「借り癖(浪費癖)ですね。20代過ぎてから借金が激しくなりました。現在はもう限度額を超えてしまい、借りられません。30代半ばくらいまで過剰に浪費していたのかもしれません。気づいたら洋服とか。音楽好きなんでCDを買うんですよ。ほとんど日本に置いてないものばかりです。結構プレミアな作品がいっぱいあります。

亀田——そうなんですね。ところで、トータルでどのくらい消費者金融から借りたんですか。

A———数百万円弱ぐらい。今から約20年前、初めての借金は、消費者金融のA社からでした。

亀田——約20年前といえば金利が大きい時代のものですか?

A———そうですね。「過払い金請求」は数年前に済ましました。

亀田——当時はすごい金利が高かった時ですよね。自分も杉山先生から聞いてわかったぐらいです。グレーゾーンの金利が当時は29%もあった。今は金額によっては15〜20%がMAXだそうです。ところでAさん、これからどのようにして「借金」と向き合っていかれるんですか?

A———できれば、もう少し給料が高い会社に転職したいと思っています。手取りで30万円にならないからです。この時代、難しいとは思いますが。

杉山——聞き取りさせてもらうと、Aさんの年収は世間の平均年収弱ぐらい。あと住宅ローンもありましてそれは売却されたんですが、ローンの残債が現在の借金の3倍ぐらいあるようです。例えば、購入時に不動産を5000万で買ったとして、仮に3000万円売れても借金(買値と売値の差額)が残りますよね。これはよくある話で不動産を購入した場合はそういう傾向になります。

亀田——そもそも年収の倍くらい借りられることがおかしいと思います。個人の年収3分の1の「総量規制」がある消費者金融の貸付だけでは無理ですよね。もちろん「銀行カードローン」ですよね。

【杉山先生の補足②:銀行カードローンの仕組み】
簡単に言うと、銀行が個人客に貸すのですが、最悪の場合に備えてその個人客の信用保証を傘下(子会社化した)の消費者金融会社にさせるんですね。つまり、債権者が、消費者金融会社になるわけです。その保証のもとに、銀行カードローン会社は、総量規制の垣根を越えて貸せるような仕組みになっているわけです。

A———そうですね。家を「担保(抵当)にして。

亀田——合法的である以上仕方ないですよね。総額で残債は・・・?

A———トータルで年収の3倍を超えています。返済しなきゃと焦って。親に無心に行きましたが「金がない!」と。杉山先生が「消費者金融が最も恐れる事務所」でグランプリ(『週刊ダイヤモンド』)を取ったことを知って債務整理の相談に来たわけですが、債権者との交渉がうまくまとまらず「自己破産」の手続きをとることとなりました。

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◆今回、取材しました杉山一穂先生の
HPは下記リンクにてご参照ください。

司法書士法人 杉山事務所