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秋田県大仙市大曲町「川を渡るぼんでん」
ぼんでんに年の初めの願いを込めて

日本の祭りを撮る!〜第2回

 ぼんでんは大型の御幣で長さ3m程の棒の先端に飾る。祭りの時に神様が降りて来られる依り代となり、里人は、五穀豊穣、商売繁盛、家内安全を祈願する。秋田中央部から南部各地で見られる年の初めに行われる祭りだ。旧暦1月17日の祈年祭に由来するという。

 大仙市大曲町花館地区のぼんでんは川を渡ることで知られている。川を渡る梵天奉献会 会長で伊豆山神社宮司の三浦 利規さんから「ぼんでんには祭りの朝、神様が降りて来られます。伊豆山山頂の神社にぼんでんを奉納すると、神様は山へお帰りになります。静かに川を渡るぼんでんと、山頂神社本宮で揉み合う動の場面が素晴らしい」とのお話をいただいた。今年は町内地区、青年会などから14本のぼんでんが奉納されるという。

Photo-01/今年は雪が少なかった大曲町だが、前日、伊豆山山頂入口にある二之鳥居に行くと雪が降ってきた。いいぞ、ぼんでんに雪はかかせない。
Photo-02/伊豆山山頂の伊豆山神社本宮。標高207mだが、獣道のような急坂を約1時間登る。
Photo-03/前日に本宮での里人。今晩は本宮にお籠もりするそうだ。

 

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芳賀 日向

はが ひなた

1956年長野県生まれ。日本写真家協会会員。日本・世界の祭り、芸能を48ヵ国にわたり取材。『週刊朝日百科 日本の祭り』シリーズ連載(朝日新聞社)、『日本の祭り』監修(旅行読売出版)ほか。芳賀ライブラリー代表。


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