なぜ日本の美容医療がアジアで注目されるのか?
ジャパンビューティーの伝道師が初めて語った、人生100年時代を魅力的に生きる「内・外・心」の処方箋
日本の美容医療業界を牽引するクリニックの現在・過去・未来
|日本人だから可能な「美」の提案
─────オリンピックイヤーの2020年がはじまりましたが、先生個人、またはクリニックとしての展望や目標などについて教えて下さい。
●古山──実は…さきほどお話した『美のバランス』は、これから私たちが世界へ向けて提案していこうと考えているテーマ『ジャパン・ビューティー』にもつながることなんです。
─────ジャパン・ビューティー、ですか?
●古山──コリアンビューティーは、韓国の国策として成功しました。ですが、綺麗な人はみんな同じような顔に見えたりしますよね? 日本人は和食において顕著なように、素材の良さを大事にし、丁寧に扱う特性があります。これは美容にも活用できると思うのです。ガラっと変身するのではなく、もともと持っている良さを活かした、ナチュラルルッキングな美しさを追求・提案していきたいと考えています。
─────日本らしく、日本人らしい美ということですね。
●古山──ええ。それに、日本人の仕事の特性としては確実性や安全性、勤勉性が挙げられますが、これも日本の強みです。実際、当院にはそれらを期待してアジア諸国からたくさんの患者さんがいらっしゃいます。また、「おもてなし」ではありませんが、患者さんがリラックスできることはもちろん、より前向きな気持ちになれるように院内環境もアップデートし続けています。
─────大切な自分の顔や体を安心して任せられるクリニックや先生を訪ねるのは当然ですね。
●古山──そう言ってもらえるのはありがたいのですが、時間とお金をかけてわざわざ海を渡って来てくれるわけですから、期待以上の安心と満足を提供したいですよね。だから私は使用した薬品のロット番号まで、すべて患者さんにお渡ししています。
─────それは信頼されますね。でも、そこまでする必要は…
●古山──「期待以上」「ここまでしてくれるんだ」と、心から満足していただいた患者様がリピーターになってくれる、あるいは口コミを広めてくれるのです。そうした患者ファーストの地道な努力を怠るわけにはいきません。
─────そのストイックな姿勢によって現在のポジションを確立されたのですね。
●古山──日本は多くの領域で世界のトップでしたが、技術やプロダクトは必ずキャッチアップされてしまいます。だからこそ、私たちも現在のアドバンテージに慢心することなく、今後は独自性や芸術性といったプラスαが必要だと思っています。
─────なんとも頼もしい限りです。それでは、最後の質問です。先生にとって『美容医療』とはどういったものなのでしょう?
●古山──美容クリニックは、患者の命を救ったり身体機能を回復する場所ではありませんが、その人のクオリティ・オブ・ライフを向上させることはできます。患者さんを綺麗にするのはもちろん、自信を持つことで得られる幸福感や、活動寿命を延ばすことでイキイキ生活できるようなお手伝いをすることも、私たちの重要な役割だと思っています。もちろん我々も登場しますが、主人公は患者さんです。だから、本当は院内の入り口にレッドカーペットを敷きたいと考えているんですよ(笑)
─────それは良いですね(笑)。本日はありがとうございました。
●古山──こちらこそ、ありがとうございました。
古山理事長へのインタビューは、美に関する話題のみならず、人生やビジネスにまで及んだ。「高齢化・晩婚化」する日本において、美容が次のフェーズに移行しつつあること、そして人生100年時代の「QOL(クオリティ・オブ・ライフ)」を高める有力な選択肢であることは間違いなさそうだ。
これまでも美容業界を牽引してきた自由が丘クリニックが、今後は「ジャパン・ビューティー」をキーワードとした「新しい美」をどのように牽引していくのか、楽しみでならない。
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