コンビニが日本から消えたなら…みなさん、どうしますか?
どんな業界にも通じる「人」がなすべき働き方とは? コンビニを見るときっと気づくはず!!
いまや日本の日常生活に欠かせない「コンビニ」。もしそのコンビニがなくなったとしたら……。コンビニの最新施策を分析し、小売業の未来図を説く書『コンビニが日本から消えたなら』の著者で、日本一のコンビニ流通アナリスト渡辺広明氏が問いかける。(『コンビニが日本から消えたなら』より)
「コンビニがなくては困る」「コンビニなんかなくても大丈夫」
賛否両論あると思いますが、
誰もが、たとえ1人でも快適に暮らすことができる世の中になったのは、コンビニが大きな役割を果たしたからとは言えないでしょうか?
ちょっと立ち止まって、フラットな視点でコンビニを見てください。
セブン-イレブンのTVCMのキャッチコピーが「開いててよかった」から「近くて便利」へと変わりましたよね、コンビニはまさに日常を支える店に生まれ変わっています。
コンビニは、24時間営業・年中無休が当然かのように思われてきましたが、 人口減少社会でシュリンクするマーケットとなり、日々発生する食品ロス問題、労働力が減少した人口構成、さらに労働者ではないと定義され、個人事業主とも一概には言えないフランチャイズオーナーに対する不透明な法規制の行く末。こういった問題が重なり、昨年末より深夜営業や正月営業の見直しに関するニュースが世間で飛び交いました。
コンビニは、お客さまのニーズ・ウォンツを消費意欲を満たし続けるだけではなく、令和に入り上記に挙げた社会問題に取り組み、進化していく時代となったのです。
まずは、今の日本社会問題を数字で見ることによって、どんな変化が起こったのかを把握していきましょう。
■すでに日本の労働力は総人口の半分になっています
現在の日本の総人口に占める生産年齢人口の割合は約60%で、2040年には54%程度に落ち込むと予測されています。ただし、現代の高校進学率は約97%と言われ、15~18歳を労働力と見なすのは、いささか無理があります。そこで、彼らを除いた 19~ 64歳を〝真・生産年齢人口〞として計算し直すと、その数は6895万人 で、総人口比に対する54.5%です。これは、2040年の推計とほぼ同等で、さらに 19~ 22歳の大学生年代を除けば、6419万人で 50.7%なのです。すでに、日本の労働力は総人口の半分程度に落ち込んでいるのです。
ちなみに、真・生産年齢人口のピークは1996年の8067万人でしたが、年齢別に現在の真・生産年齢人口と比較すると、興味深い事実が分かりました。全体で見ると、当然ながら現人口の方が少ないのですが、39~ 44歳、50~51歳、 57歳、62~ 64歳に限っては、当時よりも現在の方が人口が多いのです。
打破すべき問題が山積みの日本社会において、企業を引っ張る立場の世代が多いというのは頼もしく、明るい材料と言えそうです。
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【渡辺広明氏 出演情報】
1/29(水曜) くまざわ書店東京テレポート店(りんかい線東京テレポート駅構内 フジテレビ最寄り駅)にて15:00~19:30 著書『コンビニが日本から消えたなら』渡辺広明さんによる直接手渡し販売会&サイン会を開催
1/30(木曜) 静岡朝日テレビ『とびっきり!しずおか』16:45〜17:53
1/31(金曜) 静岡県浜松市(著者出身地)谷島屋書店浜松本店内エクセルシオールカフェにて18:30~20:00 著書『コンビニが日本から消えたなら』刊行記念トークショーを開催
1月最終週 TBSテレビ 『グッとラック!』8:00〜
2/1(土曜)発売 雑誌『広報会議』書評ページにインタビュー掲載
2/3(月曜) デイリースポーツ 連載『流通最新論』
2/3(月曜)発売 雑誌『リベラルタイム』特集記事
2/5(水曜) 東京スポーツ 連載『流通ウォッチャー』
2/15(土曜)発売 雑誌『DIME』
2/20(水曜) フジテレビ『Live News α』 23:40~
『コンビニが日本から消えたなら』
渡辺広明 (著)
少子高齢化デフレ、AIデフレという新地獄に負けない経済戦略が実はコンビニで行なわれている! 日本一のコンビニ流通アナリスト渡辺広明氏が誰にとっても身近であるコンビニの最新施策を分析し、小売業の未来図を説く。今話題のコンビニ問題と社会問題に関する解決策を提案。ここまで真相に迫りって述べた作品は今までない!すべての業界で働くビジネスマンにも通じる「いい仕事」をするために何を考え何をすべきかを説くビジネスの教科書となる1冊です。
全国一律、「24時間開いててよかった」をキャッチフレーズとし年中無休の利便性を打ち出していたコンビニが、キャッチフレーズを「近くて便利」に変更し、上質な品揃えと接客で「お客様から常に頼りにされる店」へと変化しています。それがめまぐるしく変化を遂げるコンビニのレイアウトや新商品展開、AI IoTの導入、セルフレジの導入、健康・医療サービス、高齢者へのサービス、エコな商品の開発などに見て取れます。
1.こういった日本社会が抱える課題点とコンビニの変化には密接なつながりがあり、その問題を解決する施策こそ、従事する「人」が描くべき経済戦略であり、5万8699店舗という小売業界世界No, 1を誇るコンビニが取り組む施策だからこそ、必ずや世の中の常識となっていきます。この経済戦略、働き方の新方程式への気づきを読者が得られます。
2.著者渡辺さんが、今までTVでは表現し切れていない、とっておきのリアルなコンビニ店長時代の体験エピソードを放出して頂きます。これは読み手にとって青春時代のコンビニを思い出す原風景であり、コンビニはそこまでするのか…と驚きの内容となっています。いい仕事を目指す人にとって、感動し涙すること間違いなしです。
この2点が本書の最大のおすすめポイントです。