エステ以上、整形未満!?“奇跡の50歳”はなぜ今の方が若くてキレイになれたのか
アンチエイジングデザイナー・村木宏衣氏の意外な「美の原点」
■美しい姿勢の最大の敵は「ゆがみ」
背中が丸くなったり腰が曲がったりしていない、しなやかでまっすぐな状態が美しく正しい姿勢の基本です。そんな姿勢を保つには、体の「ゆがみ」をなくす意識が大切になります。
ゆがみとは、骨や筋肉が正しい位置に収まっていない状態のこと。骨や筋肉のゆがみが出てくる原因は、普段の姿勢のくせです。
たとえば、バッグを持つとき「右手で持たないと落ち着かない」とか、「いつもと反対側の肩にかけるとずり落ちてしまう」といったことがあるでしょう。
仕事などで同じ姿勢を取り続けているというのも、ゆがみを生み出すくせに含まれます。パソコンの前に座っている間、ずっと猫背になって巻き肩ぎみになったり、首を前に突き出していたりするのは、現代人にとても多いくせです。こうしたくせを毎日繰り返し、それが体に蓄積されていくことによって、だんだんとゆがみは進行していくのです。
しかし、普段無意識でやっている姿勢の悪いくせは、意識的な良い習慣で少しずつ書き換えてあげることで変わっていきます。私も実践している習慣のなかで、特に簡単で始めやすいものを2つご紹介しましょう。ぜひ試してみてください。
◎両足重心で立つ
立っているとき片足に重心をかけていると、骨盤がねじれ、お尻が広がる原因になってしまいます。この片足重心は、実は多くの人が無意識にやっているくせ。信号の前で立ち止まったときや、電車やエレベーターを待っているときなどは、両方の足裏の全体に、均等に重心をかけて立つことを習慣にしましょう。
ほんの小さなことですが、意識的に実行していくたびに体はどんどん変わっていきます。
◎頭の位置を正す
いま、あなたがどんな姿勢でいたとしても、頭頂部から1センチくらい後ろを、上から糸で引っ張り上げられているつもりで、頭の位置を正してみてください。
こうすると、首がすっと伸びて、あご周りの力が自然に抜けるのがわかると思います。さらに、鏡で全身を見てみると、背すじが伸びて両肩がリラックスし、おなかも引っ込み、反り腰も緩和されているはず。
この頭を引っ張り上げられるイメージは、正しい姿勢を保つのにとても効果的かつ簡単な習慣です。「姿勢を正しましょう」といわれても、普通はどうすればいいのかわからないものですが、この習慣ひとつを実践するだけでも、自然と全身が正しい位置にセットされていきます。
立つ、座る、歩く。どんなときでもこのイメージで、頭の位置を直してみてください。
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KEYWORDS:
『おとなの美人習慣』
著者:村木 宏衣
ほうれい線、大きなお尻、猫背やネガティブ思考も解消。
生活しながら「ちょっとした習慣」で、見た目年齢マイナス10歳!
おとな女性に共通する、老け見えの悩み。
原因は、実は年齢とは関係なく、顔と体の「ゆがみ・たるみ・むくみ」です。これらを引き起こすのは、普段の生活で無意識にやっている悪い「くせ」の蓄積。ちょっとした良い「習慣」で少しずつ書き換えてあげれば、何歳でも美人に変わっていきます。
しかも、悩みが出る前にケアしてしまえるので、時間もお金もかからず効率的です。
ご紹介する「習慣」は、著者が実践して30年の試行錯誤のすえに定着した、本当に効果があるものを厳選。忙しい毎日でも、ほんの少し自分を応援してあげる気持ちで手をかけると、顔も体も応えてくれます。
まずは気になるもの、できそうな習慣ひとつだけでも試してみてください。見た目は美しく、体は心地よく健康に、心も元気になって、きっと鏡を見るのが喜びに変わるはずです。
~ 本書の目次 ~
第1章 おとなはなぜ、習慣で美人になれるのか
第2章 美姿勢は、美人への一番の近道
第3章 顔の若さは、自分の手で保てる
第4章 美しい髪は、すこやかな頭皮しだい
第5章 お風呂は最高のリセット空間
第6章 きれいになるための眠り方
第7章 体の内側から、食事で美人を育てる
第8章 体を整えれば、心も上向きポジティブに