ダイエットと罪悪感だらけの20代。「食」を変えて掴んだ30年後の結果
まるで別人になれた村木宏衣氏が語る「私たちは何を食べるべきか」
今でこそ、整筋メソッドの考えを日常の「習慣」に組み込んで、効率的に美と健康をキープしている村木氏ですが、かつては過食嘔吐に陥った過去も。変化のきっかけと食への意識を著書『おとなの美人習慣』よりお届けします。
中学生の頃から容姿にコンプレックスがあった私は、「とにかく痩せればきれいになれるかもしれない」と思い込み、無理なダイエットを繰り返していた時期がありました。
栄養バランスを考えずにカロリーだけを抑えたり、「○○だけ食べるダイエット」を試したり。はては、ストレスを感じるたびに過食に走っては吐くという、危険なことまでするようになってしまっていました。
そんな私が変わったきっかけは、20代半ばで妊娠したことです。それまでの私は、毎日がダイエットだったので、食事をすることに罪悪感さえ持っていました。 ところが、妊娠中の体のためにきちんと食事をとり始めたところ、体調がよくなり、むくみもなくなり、逆に太らなくなったのです。
このとき以来、私の食事に対する意識は変わりました。
その後、大手エステや美容クリニックで働きながら、栄養とアンチエイジングに関する知識を学んでいった私は、体の細胞ひとつひとつが食べたものでつくられていることを知りました。
食べたものによって、その人の5年後、10年後が変わってくることがよくわかったのです。
特におとな世代にとって、食事で丈夫な体をつくっていく心がけは、本当に大切なことです。体内に発生する活性酸素が、細胞を傷つけて老化の原因をつくることは広く知られていますが、20代くらいまでは、この活性酸素を抑えてくれるSOD(スーパー・オキシド・ディスムターゼ)という酵素が豊富にあります。
ところが、30代も半ばを過ぎると、SOD酵素の生成量は減ってきてしまうため、細胞の酸化が進みやすくなり、結果としていろいろな病気も出やすくなってきます。
そうしたときに備えるためにも、普段の食事が大切なのです。バランスのとれた食事でできている体と、お菓子や偏った食事でできている体とでは、免疫力も、血管のしなやかさも、骨密度も違ってくるからです。
また、美容医療の現場に立っていても感じるのですが、普段から食事を意識しているお客様と、そうでないお客様とでは、効果の出方に差があります。
食事を意識していないお客様の場合、せっかく高額なレーザーを当てても、それを受け止められるだけの土台ができていないのです。
無理がきく若い頃は食事の大切さを実感しにくくとも、歳を重ねるにつれ、食事による変化や効果はよくわかるようになってきます。特に女性の場合、差が出やすいのは肌や髪、爪です。ハリとツヤのある肌と髪、割れたり欠けたりすることのないみずみずしい爪をイメージしながら、大切に食事をとりましょう。
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KEYWORDS:
『おとなの美人習慣』
著者:村木 宏衣
ほうれい線、大きなお尻、猫背やネガティブ思考も解消。
生活しながら「ちょっとした習慣」で、見た目年齢マイナス10歳!
おとな女性に共通する、老け見えの悩み。
原因は、実は年齢とは関係なく、顔と体の「ゆがみ・たるみ・むくみ」です。これらを引き起こすのは、普段の生活で無意識にやっている悪い「くせ」の蓄積。ちょっとした良い「習慣」で少しずつ書き換えてあげれば、何歳でも美人に変わっていきます。
しかも、悩みが出る前にケアしてしまえるので、時間もお金もかからず効率的です。
ご紹介する「習慣」は、著者が実践して30年の試行錯誤のすえに定着した、本当に効果があるものを厳選。忙しい毎日でも、ほんの少し自分を応援してあげる気持ちで手をかけると、顔も体も応えてくれます。
まずは気になるもの、できそうな習慣ひとつだけでも試してみてください。見た目は美しく、体は心地よく健康に、心も元気になって、きっと鏡を見るのが喜びに変わるはずです。
~ 本書の目次 ~
第1章 おとなはなぜ、習慣で美人になれるのか
第2章 美姿勢は、美人への一番の近道
第3章 顔の若さは、自分の手で保てる
第4章 美しい髪は、すこやかな頭皮しだい
第5章 お風呂は最高のリセット空間
第6章 きれいになるための眠り方
第7章 体の内側から、食事で美人を育てる
第8章 体を整えれば、心も上向きポジティブに