ダイエットと罪悪感だらけの20代。「食」を変えて掴んだ30年後の結果
まるで別人になれた村木宏衣氏が語る「私たちは何を食べるべきか」
■おとなの女性が意識してとりたい栄養素
食事は、栄養バランスがとれていることがまず大切ですが、なかでも意識してとっていただきたいと思うのは、「タンパク質」と「ビタミン」です。
◎1日分のタンパク質を上手に取るコツ
まずタンパク質は、肌、髪、爪、筋肉、骨など、体をつくるもとになってくれるもの。とても大切な栄養素ですが、今の女性はこれが意外ととれていません。
お仕事をしている方は、ランチなどに外食を利用することが多いと思いますが、気軽に入れるパスタ屋さんやうどん屋さんのランチメニューは、ほぼ炭水化物と野菜だけ。コンビニでも、手頃で簡単に食べられるおにぎりやサンドイッチ、それにサラダくらいで済ませてしまいがちではないでしょうか。
ですから、タンパク質は意識してとろうとしないと、とらずにそのまま1日が終わってしまうことも珍しくありません。
お肉、お魚、卵、豆類を、それぞれ手のひら1枚分ずつとることを、毎日心がけましょう。コンビニでお昼を買うなら、おでんの卵やゆで卵を1個つけるだけでも変わってきます。
どうしても難しいという場合は、飲むだけでいいプロテインでタンパク質を補給するのも一案です。
ただし、あまり運動をしない方やダイエット中の方は、動物性プロテインより植物性プロテインのほうが、ゆっくり体内に吸収されるためおすすめ。私の場合は、大豆ベースでできた植物性のプロテインで、かつ糖分が入っていないものを選んでいます。
◎ビタミンの中でも特にビタミンCを
一方ビタミンは、さまざまな体の働きを助けてくれるもの。どのビタミンもまんべんなくとりたいものですが、忙しいおとなの女性には、特にビタミンCが欠かせません。
ビタミンCは、紫外線によるメラニンの生成を防いでくれたり、肌のハリをつくるコラーゲンの材料になったりするもの。体の酸化や炎症を防ぎ、ストレスを軽減させてくれる作用もありますが、多忙などで強くストレスがかかると、すぐに消費されてしまいます。
厚生労働省による「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、成人1人あたりの摂取量は1日につき100ミリグラム。これは、 妊娠中や授乳中の方を除き、年齢や性別問わず平均として推奨されている量で、上限は設定されていません。ですので、ストレスを感じるときには、意識して多めにとるのがよいと思います。
食事だけでたくさんとるのは難しいので、私の場合はサプリで1日に4000ミリグラムほどを、何度かに分けながら飲んでいます。水溶性のビタミンCは体の中にためておけないので、一度にたくさんではなく、こまめに補充しているのです。
ただし、一度に大量のビタミンCを摂取して、下痢などの症状が出たという報告もありますので注意しましょう。
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『おとなの美人習慣』
著者:村木 宏衣
ほうれい線、大きなお尻、猫背やネガティブ思考も解消。
生活しながら「ちょっとした習慣」で、見た目年齢マイナス10歳!
おとな女性に共通する、老け見えの悩み。
原因は、実は年齢とは関係なく、顔と体の「ゆがみ・たるみ・むくみ」です。これらを引き起こすのは、普段の生活で無意識にやっている悪い「くせ」の蓄積。ちょっとした良い「習慣」で少しずつ書き換えてあげれば、何歳でも美人に変わっていきます。
しかも、悩みが出る前にケアしてしまえるので、時間もお金もかからず効率的です。
ご紹介する「習慣」は、著者が実践して30年の試行錯誤のすえに定着した、本当に効果があるものを厳選。忙しい毎日でも、ほんの少し自分を応援してあげる気持ちで手をかけると、顔も体も応えてくれます。
まずは気になるもの、できそうな習慣ひとつだけでも試してみてください。見た目は美しく、体は心地よく健康に、心も元気になって、きっと鏡を見るのが喜びに変わるはずです。
~ 本書の目次 ~
第1章 おとなはなぜ、習慣で美人になれるのか
第2章 美姿勢は、美人への一番の近道
第3章 顔の若さは、自分の手で保てる
第4章 美しい髪は、すこやかな頭皮しだい
第5章 お風呂は最高のリセット空間
第6章 きれいになるための眠り方
第7章 体の内側から、食事で美人を育てる
第8章 体を整えれば、心も上向きポジティブに