初対面なのに“慣れ慣れ”しい男は怪しい…
~人気女性ライターが感知した“あかん男”たち~
クズではないけど、第六感の危険信号を刺激してくる男たち
(『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』より引用)
例えば借金がある、DV癖がある、浮気をする、実は前科があるなどの訳あり物件の男性を『クズ男』と総称するとしよう。でも中には表面的に分かりづらいけれど、そのクズに到達していないけれど、人間としての危険性をはらんでいる男がいる。その本性がほんのちょっとした言動や風貌で「(……この男、なんかおかしくないか?)」と、第六感を刺激してくる男を何人か見てきた。
そういった男を総称して個人的に『あかん男』と呼んでいる。中でも、その言動が分かりやすかった数名のエピソードをランダムに紹介していきたい。
未然に男性災害を防ぐための、防御策をどうぞ。
“あかん男”たち④
【初対面で慣れ慣れしい男】
▼怪しい▼
初対面の男性があまりにも慣れ慣れしいと、怪しい。尚且つそういう人種の中に金にだらしない人間がいた、という話をしたい。
32歳のときに、女性の幼なじみが結婚することになった。つき合ってから結婚までのスパンが短かったので、周囲には心配されていたけれど私は旅立ちを祝福していた。
そして彼女の住むマンションで、初めて彼に会ったときのこと。彼女が作る料理を楽しんで、酒も入ってきた頃に突如、
「姐さん」
と、彼から呼ばれた。キャラクターもあるからこの呼ばれ方も仕方ない。でも、縁もゆかりもない、ましてや初対面の人間から呼ばれると若干、イラっとする。これは女性なら誰でもそうだろう。
「俺、仕事が面白くないんですよ。いいなあ、フリーランスって。なんか面白い仕事を回してくださいよ」
そうも言われた。彼はデザイナーの仕事をしていたけれど、いわゆるクリエイティブをあきらめて、商業デザイナーの会社員として勤務しているという。
「……?」
なぜか心にしこりが残った。特に彼の見た目の問題ではない。
「(あいつ、おかしい。何かある、何か……)」
人には第六感がある。この時は幼なじみのために、私のアンテナが発動していた。でも当時まだ何かと経験不足の身分で、その不信感を表現できる力量もない。彼女に伝えたところで、結婚の先を越された腹いせだと誤解をされるだけだ。うまく説明する自信がなかった。そしてふたりは、そのまま流れるように結婚してしまった。
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