借金救済実績で「消費者金融から恐れられる」司法書士が「借金の修羅場を誰よりも知る」 街金社長とガチンコ対談! |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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借金救済実績で「消費者金融から恐れられる」司法書士が「借金の修羅場を誰よりも知る」 街金社長とガチンコ対談!

なぜ人はお金を借りてしまうのか!?(1)

◆損するほどリスクが高い選択をする債務者の行動

———さまざまな債務者と接してきたお二人ですが、“信用できるできない”って見極められるようになるものなんですかね。

テツクル「正直わからないですね(笑)。うちの場合、返済日の期日を迎えたときの対応を見てからでないと。2~3ヵ月はかかりますね」

杉山「最初はみなさんちゃんとしています。重ねていくうちにみなさん、変わっていきますから、やはり初見ではわからないです」

———欲望のために借金をする人は多くいると思うのですが、今までお金があってその水準を維持するために借金する人っているんでしょうか?

杉山「相談者の中にある有名なプロスポーツ選手がいました。現役を終えて収入が減っていくのに生活は“落とせない”。プライドや見栄が邪魔するケースです。支出が多いのですが、収入が現役時代のようにはありませんでした。減ったものを補うために勝負師ですから、ギャンブルで収入を得ようとしました。単純にお金が倍になる、3倍になると、その快楽に溺れてしまう。と同時に負けだすと、取り返すことに夢中になる。負けるリスクには盲目になってしまいますよね。そして最後には多額の借金だけが残りました。」

———一時、五輪の金メダリストの女性がパチンコ依存と報道されました。

テツクル「たしかに、儲けた時より損した時の方が心の負担は大きいですよね。で、その損を取り返すためにさらに確率の低い方にどんどん投資して欠損が拡大する。借金の悪循環です」

———借りるときに「踏み越えてはいけない線」ってありますか?

テツクル「ぼくのところにくる人はもう返済能力がない多重債務者がほとんどですが、『ここで止めさせてあげないと』という思いはいつも持ちながら街金なんで貸しています(笑)。なので、言いにくいのですが、ご家族含めた周りの人に相談して、第三者の目を通して、第三者の判断を仰いで、一線を超えないようにしてもらいたいですね。そう先生に相談に行くとか」
杉山「相談に乗ります」

———借金をしてもいい人、ダメな人ってどんなタイプでしょうか?

テツクル「実はぼくの20数年にわたる街金業でわかった法則があります。ぼくの経験に基づく査定項目でしかないのですが、これが割と当たる(笑)。借りたお金を返せる人、返せない人のタイプは簡単にわかります」

杉山「え!? 教えてください。債権者の思いを知る上で興味があります」

(2回目に【つづく】)

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【参考資料】

司法書士法人杉山事務所

『ぼく、街金やってます: 悲しくもおかしい多重債務者の現実』
テツクル

 

東京・池袋で街金を営む著者のもとには、
さまざまな多重債務者がやってくる。
そして返すあてもないまま借金を重ねていく。
そんな彼らの、悲しくも爆笑せずにはいられない
さまざまなエピソードを面白おかしく、
しかし赤裸々に、街金ならではの視点で紹介。
ほかにも、ブローカー、詐欺師、悪徳業者、反社など、
日常生活では出会うことのない人々が続々登場。
今まであまり語られることのなかった街金コラムも満載。
あなたの知らないお金の世界が見えてくる!

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  • テツクル
  • 2019.08.02