『人間は、いくら金を持てば狂うのか?』特別対談②
受験の神様・和田秀樹 × 異色のYoutuber矢内東紀
人間って、金持ち出してくると、狂いだす
■人間は、いくら金を持てば狂うのか?
矢内東紀(以下:矢内) 「最近、企業が2%以上、障碍者を雇わないといけないということになったと。アレ、はっきり言って、精神障碍者は雇われないじゃないですか。身体障碍者ばっかり雇われてる。で、精神障碍者の場合は、入ったら邪魔だっていうのもあるんだけれども、そもそも、制度として、おかしくないですか? というのは、私、双極性障害と発達障害っていう診断をされてるんですけど。週5日、1日8時間なんて、とてもじゃないけど働けない。だから、そんな制度に障碍者雇用という枠を設けて、健常者と同じ時間、働かせようというのは土台無理」
和田秀樹(以下:和田) 「おっしゃる通りだと思いますよ。特に、うつ病なんかの場合は、わりとクソ真面目な人がなるから、意外にしゃべっていて、面白くないことが多いんだけどさ。発達障害の人たちって、結構、面白いことをいう。で、日本って、ある時期まではキャッチアップ型で、故障がしないものを作るとかをすごく売りにしていたわけですよ。で、いま学力低下がひどくなったので、そういう人も減ってきたんだけど。やっぱり、いまのご時世って、スティーブ・ジョブズみたいに、ちょっとぶっ飛んでるヤツのほうが、面白いものを作るわけじゃん。なのに、変わってるヤツを排除する文化があるよね。こんな長い間、おんなじ総理大臣が続いたりさ。どうしたら、こんなにつまらない国になれるんだと思うくらい」
矢内 「私、2019年12月に『「NHKから国民を守る党」の研究』を刊行しました。この“N国党”の立花っていうのは、双極性障害と統合失調症というふうに自分で言っているんですね。双極性障害と統合失調症の代表者としては、よく国会議員になったなと、ホントに思うんだけど。だから、NHKをぶっ壊すとかじゃなくて、障碍者の代表として国会に行ったと考えれば、すごく納得ができるんだけど。ただ、立花さんが残念だったのは、少し金を持っちゃって。なんか、それで、その怒りが収まっちゃったというか……」
和田 「そうだ。そのとおりだ。だからさ、高田がんとか、昔の泡沫議員というのは、ホントにもう、絶対勝てないのがわかっていて、貧乏をやりながら活動していたの。そういう面では、高田がんってじつは立派な人でもあったわけです。」
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成績上位で天下の灘校に入るも、深夜放送にドはまりして成績は急降下。広島カープファンだった故に、阪神ファンだらけの灘校に赤帽をかぶっていったことがきっかけで、ヒモで足を結ばれて3階の校舎からぶら下げられたりの過激なイジメを受け、にも関わらず、毎年泡沫候補と罵られながら生徒会役員に立候補、大人顔負けの熾烈な選挙戦を繰り広げる。(実話です)
天才・秀才・奇人ひしめく灘校で自分を見失いかけた主人公のヒデキが、映画への情熱と仲間を見つけ、とうとう編み出した受験のテクニックによって、東大理Ⅲ合格をつかむまでの自伝的物語。
『「NHKから国民を守る党」の研究』 著者/えらいてんちょう
2019年7月の参議院議員選挙において、一人の新人参議院議員と一つの新たな国政政党が誕生した。立花孝志議員(当時: 51)と、NHKから国民を守る党である。
立花とN国党の選挙戦略は今までの政治の常識からかい離しており、支持者以外の一般市民やメディアに大きな衝撃を与えた。
本書では、無視できない大きさになったN国党について、なぜN国党がここまで伸び、国会で議席を獲得するまでに至ったのかについて正しい知識を提供し、ユーチューブというテクノロジーを利用して日本の民主主義が生み出したN国党という現象に対してどう対抗していくか、そして今後出てくるであろうN国党的政治から、どのように自由主義・民主主義を守っていくのかについて、同じユーチューバーである「えらいてんちょう」氏が分析して示していく。