『人間は、いくら金を持てば狂うのか?』特別対談②
受験の神様・和田秀樹 × 異色のYoutuber矢内東紀
人間って、金持ち出してくると、狂いだす
矢内 「やっぱり、お金って、結構、人を狂わすじゃないですか。それが何億で狂うのかっていうのが、その障害度によるというか。僕の友達に、幸福の科学総裁の大川隆法氏の長男で、宏洋(ひろし)さんという方がいるんですね。彼は、もう、“幸福の科学が嫌だ”っていうので、数百億の遺産というか、財産を放っぽって出てきたわけだけれども」
和田 「たいしたものだよね」
矢内 「もう、完全に、いくらもらおうが、“絶対、幸福の科学になんか帰ってやらない”と言う。でも、(大川総裁が)死んだ時は、“絶対に遺留分は分捕ってやる”と言ってるわけだけれども」
和田 「大川氏については、いろんな説があるから、ホントかウソかはわからないけど、人間って、金持ち出してくると、狂いだすんだよね。ただ、宗教って、やっぱり、始める時は、わりと純粋な心の人が多いわけよ。ちょっと、発達障害がかかってるからさ。あと、昔はパラノイアっていう診断名があってね。要するに、もう、自分は天才だと信じ込むとか、神様のことを信じ込むとか、霊言を信じ込むとかさ」
矢内 「“大川隆法は金儲けのためだ”とかって、宏洋さんなんかは言うんだけど。僕から見てると、“金儲けのためだけで、あそこまで、おかしくならないだろう”という感じもするんですよね」
和田 「だから、少なくとも初期は、そうだったと思うよ」
矢内 「はい、そうだと思いますね。逆にいえば、金がすべてになってしまうなら、幸せを楽しむ能力がなくなってしまうということですね。僕とか宏洋さんの強みはですね、二世であるということなんですよ。要するに、金で狂った狂人を親に持っているという。だから、その先がね、どうなっていくのかなっていうのが、私自身も、ちょっと、わからなくて、不安ではあるんですけれども」
和田 「僕なんかはね、たとえば、アスペルガーは、たぶん、かなり克服できたと思うんですよ。精神科医の仕事をやってさ。まあまあ、勉強してるうちに、多少は人の気持ちがわかるようになったしさ。あと、いろいろオルタナティブに考えられるようになって、感情のコントロール力も、前と比べたら、全然ついてるからさ。だけど、ADHDは治んないですよね。でも、アスペのほうは、たぶん、治ったと思うんだけどね」
矢内 「治ったというか、もう、メタ認知ができてますもんね」
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2019年7月の参議院議員選挙において、一人の新人参議院議員と一つの新たな国政政党が誕生した。立花孝志議員(当時: 51)と、NHKから国民を守る党である。
立花とN国党の選挙戦略は今までの政治の常識からかい離しており、支持者以外の一般市民やメディアに大きな衝撃を与えた。
本書では、無視できない大きさになったN国党について、なぜN国党がここまで伸び、国会で議席を獲得するまでに至ったのかについて正しい知識を提供し、ユーチューブというテクノロジーを利用して日本の民主主義が生み出したN国党という現象に対してどう対抗していくか、そして今後出てくるであろうN国党的政治から、どのように自由主義・民主主義を守っていくのかについて、同じユーチューバーである「えらいてんちょう」氏が分析して示していく。