『愛されたいなら“可愛い老人”になれ』特別対談③
受験の神様・和田秀樹 × 異色のYoutuber矢内東紀
若いうちに偉くなればなるほど、晩年、カスになるわけじゃない?
矢内 「中田先生がイスラム国渡航事件の時に、かばったのが、和田秀樹先生と池内恵先生だけだったって、僕のなかで、すごく重くあってですね。僕も、かばったというか、一緒に逃亡したんですけれども」
和田 「僕が知る限り、中田氏はさ、イスラム青年会議の日本代表だったしさ。要するに、昔のイスラムの過激派ってね、たとえば、連合赤軍とかは、PFLP(パレスチナ人民解放戦線)とは仲がいいけど、ほかの国のイスラムの偉いヤツらには、誰にも相手にされてないわけだよ。でも、中田さんは、イスラム国とも仲がいいかわりに、ほかの国の王子とかとも仲がいいわけだからさ。そこが全然、違うんだよね」
矢内 「(中田先生は)イスラム国についても、すごく、客観的な視点で書かれているというか。“イスラム国なんか嫌いだ”というふうに公言されたうえで、その、客観的な記述というのを心がけている。やっぱり、学者だなというふうに思いますね」
和田 「いや、たいしたものだよね。だから、まあ、世間は勝手なことを言うけどさ。たまたまね、中田は高校の同級生じゃん」
矢内 「ええ。小学生時代から塾で一緒の」
和田 「それで、大学の同級生に、岡本って、開成を一番で出て、東大の医学部を一番で出たという、すごい賢いヤツがいるのよ。その岡本は、アメリカの大学の准教授かなんかになって、理化学研究所のディレクターかなんかで帰ってきてね。もう、アルツハイマーの日本の研究の第一人者だったのにさ。アメリカが“資料を持ち出した”とかっていって、スパイで訴えたんだ。それで、みんな、かばわないのに、オレは、たまたま、産経新聞のオピニオン・コラム『正論』のメンバーだったので擁護記事を書いたんですよ。なんで岡本はスパイ扱いされてるのに、日本の企業の金でできた技術を全部持ってって、アメリカの大学で教授になってる中村修二は、ヒーロー扱いされてるんだと。“この国は、頭がおかしい”って書いたんだよ」
矢内 「いやあ、いいことおっしゃる。和田秀樹先生は、ホントに友情に熱いですよね。不公正に対して怒るということは、やっぱり、障碍者じゃないとできないというか。そういうことをいうと、損じゃないですか。はっきりいって。仕事ももらえなくなるし」
和田 「いや、だからさ、結局、損か得かより、あとで考えたほうがいいっていうか」
矢内 「というか、考えられないですよ。中田先生が言ってたのは、考えていたら、もうできないというか。それこそ、たとえば、人が線路に落ちた時に、体がパッと動くこととか。つまり、動かないほうが自分の生存率って上がるんだけど、でも動いちゃう人間というのが一定数いて。それこそが、ADHDとか」
和田 「そうだね。たぶん、そうなんだよ」
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成績上位で天下の灘校に入るも、深夜放送にドはまりして成績は急降下。広島カープファンだった故に、阪神ファンだらけの灘校に赤帽をかぶっていったことがきっかけで、ヒモで足を結ばれて3階の校舎からぶら下げられたりの過激なイジメを受け、にも関わらず、毎年泡沫候補と罵られながら生徒会役員に立候補、大人顔負けの熾烈な選挙戦を繰り広げる。(実話です)
天才・秀才・奇人ひしめく灘校で自分を見失いかけた主人公のヒデキが、映画への情熱と仲間を見つけ、とうとう編み出した受験のテクニックによって、東大理Ⅲ合格をつかむまでの自伝的物語。
『「NHKから国民を守る党」の研究』 著者/えらいてんちょう
2019年7月の参議院議員選挙において、一人の新人参議院議員と一つの新たな国政政党が誕生した。立花孝志議員(当時: 51)と、NHKから国民を守る党である。
立花とN国党の選挙戦略は今までの政治の常識からかい離しており、支持者以外の一般市民やメディアに大きな衝撃を与えた。
本書では、無視できない大きさになったN国党について、なぜN国党がここまで伸び、国会で議席を獲得するまでに至ったのかについて正しい知識を提供し、ユーチューブというテクノロジーを利用して日本の民主主義が生み出したN国党という現象に対してどう対抗していくか、そして今後出てくるであろうN国党的政治から、どのように自由主義・民主主義を守っていくのかについて、同じユーチューバーである「えらいてんちょう」氏が分析して示していく。