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コンスタントに企画を生み出すコツとは?【角田陽一郎×加藤昌治】

「お悩み"あんちょこ"相談会 」第1回


皆さまこんにちは。「あんちょこ通信」編集長のカイノショウです。

97日に代官山蔦屋書店で開催された『仕事人生あんちょこ辞典』発売記念トークイベント「お悩みあんちょこ相談会」。

1時間半にわたるイベントの間ずっと、視聴者の方から頂いたお悩みにポンポン答え、次々と新たな「仕事のあんちょこ」が生み出されました。

初回に取り上げるのは、インターネット・SNS時代の仕事で身近になったお悩みです。


『仕事人生あんちょこ辞典』の著者、角田陽一郎さん(左)と加藤昌治さん(右)。

■質問 

「7月から、メーカーのECサイト事業部のコンテンツ企画担当になってしまいました。週1回のペースで企画をあげているのですが、このような短期サイクルで企画を考えた経験もなく、既にネタが尽きてしまいそうです。やる気が無いわけではなく、せっかくなら面白いものを、という意識もあるのですが、コンスタントに企画をあげるということに対してとてもプレッシャーを感じています。どうしたら安定した品質のネタを量産できるでしょうか?凄く困っています。ご教授頂けますと幸いです。よろしくお願いします。」

 

角田さんも加藤さんも、企画を立てるプロ。どんなノウハウが聞けるのか、興味津々です……!

 

 ■テレビ番組は、3週先のことは考えていない

 

加藤:よろしくお願いします。

角田:僕ら、高校の同級生なんです。1A組だったよね。

加藤A組(ぐみ)じゃなくて、A組(くみ)ね。

角田:加藤君は昔からこんな風にめんどくさいんですよ。というわけで35年来の知り合いなんですけど、今回初の共著『仕事人生あんちょこ辞典』を刊行させていただきました。

 この本が、「皆さんの悩みに一つずつ答えていく」という形で編集された辞典なので、今回の出版記念イベントも「お悩み相談会」にしちゃおうということで、「あんちょこ相談会」と題して配信しています。

 ということで、早速質問に答えちゃいましょう。

加藤:あなたは話が長いから、雑談している暇ないからね。

角田:むしろ、頂いた質問への回答の中に雑談を織り込んでいくんで。ぼくは「なんでも」答えますけれど加藤君はサラリーマンなんで立場上……。

加藤:「大体」答えます。

角田:そんな感じでよろしくお願いします。

 さて質問ですが、この文章から鑑みるに、凄く悩んでいて、凄くちゃんとされた方を一発目のお悩みに選んじゃいましたね。

加藤:(爆笑)。

角田:整理すると、「コンテンツを毎週サステナブルにあげるにはどうすればいいのか」ということですね。「メーカーのECサイト事業部のコンテンツ企画」ということだけど、そりゃ毎週ネタなんてないですよねぇ……。

加藤:それこそテレビのレギュラー番組を毎週制作していた角田君に聞きたいんだけど、毎週のネタや企画は、ストックがあったの?

角田TBSに入社1年目でまだADだった時、「びっくり人間」が毎回登場するような番組をやったんだよ。そういう番組、昔あったでしょ?

 企画が立ち上がったときには、「こんな超人がいる」みたいなネタが8個書いてあって、「8個もあるから凄いな」と思ったんだけど、そこから番組の制作が始まるまでの3ヶ月、初めの8個から増えないんだ。

加藤:(爆笑)。

角田10月スタートの番組なのに、8月になっても9月になっても8個のまま。まだADでテレビ制作の状況があまり分かってないから「だんだん増えていくんだろう」と思ったんだけど、本当にそのまま10月の番組スタートになったわけ。で、1回の放送で4人分の「超人」ネタを使っちゃうんだよ。

加藤:ということは、2回の放送分だ。

角田:でしょう?「3回目の放送、どうするのかな?」と思ったら、2週目くらいで、「来週どうしようか」って言い出してさ。

加藤:(爆笑)。「さっそく困ったぞ」って。

角田:そう。それを聞いた時に「うわ、テレビっていい加減だな」って初めて思った。そもそも世の中に超人なんてそんなにいないんだよね(笑)。

加藤:意外にネタを貯めていないんだね。

角田:レギュラー番組の場合は大抵貯めてないと思う。その場で考えてることが多い。

 僕がディレクターだった『金スマ』を例に分析すると、あの番組は隔週の土曜日に収録なのね。

加藤;二週撮りってやつだ。

角田:金曜日の21時にオンエアで、翌日の土曜日に収録。でも視聴率は月曜日まで分からないから、それを待って火曜日に会議。そこから翌週の土曜日に収録するネタを考えてた。実質10日間で2週分の収録のネタを考えてたことになるね。 

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角田陽一郎×加藤昌治の「お悩み“あんちょこ”ライブ相談会』

10月13日(水)20時〜 YouTube無料ライブ配信!!

 

『仕事人生あんちょこ辞典』の著者、バラエティプロデューサー角田陽一郎とベストセラー『考具』の加藤昌治がYouTubeで生配信!

■「あんちょこ相談会」無料ライブ配信視聴のURL

https://youtu.be/TL2u2dysN7o

 

皆様の仕事の人生のお悩みに応えます! ぜひご参加ください!

お悩みは、

●名前(ペンネーム可)

●大体の年齢

●一応性別

●なんとなくのご職業

●お住まいの都道府県的なもの

●ご相談内容

などを明記して下記のメールアドレスまでお願いいたします。

anchokojiten@gmail.com

 

■あんちょこ相談会web

https://anchokojiten.themedia.jp/posts/21528421

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角田 陽一郎/加藤 昌治

かくた よういちろう かとう まさはる

角田 陽一郎(かくた・よういちろう)

バラエティプロデューサー/文化資源学研究者 

千葉県出身。千葉県立千葉髙等学校、東京大学文学部西洋史学科卒業後、1994年にTBSテレビに入社。「さんまのスーパーからくりTV」「中居正広の金曜日のスマたちへ」「EXILE魂」「オトナの!」など主にバラエティ番組の企画制作をしながら、2009年ネット動画配信会社を設立(取締役 ~2013年)。2016年TBSを退社。映画『げんげ』監督、音楽フェスティバル開催、アプリ制作、舞台演出、「ACC CMフェスティバル」インタラクティブ部門審査員(2014、15年)、SBP高校生交流フェア審査員(2017年~)、その他多種多様なメディアビジネスをプロデュース。現在、東京大学大学院にて文化資源学を研究中。著書に『読書をプロデュース』『最速で身につく世界史』『最速で身につく日本史』『なぜ僕らはこんなにも働くのだろうか』『人生が変わるすごい地理』『運の技術』『出世のススメ』、小説『AP』他多数。週刊プレイボーイにて映画対談連載中、メルマガDIVERSE配信中。好きな音楽は、ムーンライダーズ、岡村靖幸、ガガガSP。好きな作家は、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、司馬遼太郎。好きな画家は、サルバドール・ダリ。

                                                             

加藤 昌治(かとう・まさはる)

作家/広告会社勤務

大阪府出身。千葉県立千葉髙等学校卒。1994年大手広告会社入社。情報環境の改善を通じてクライアントのブランド価値を高めることをミッションとし、マーケティングとマネジメントの両面から課題解決を実現する情報戦略・企画の立案、実施を担当。著書に『考具』(CCCメディアハウス、2003年)、『発想法の使い方』(日経文庫、2015年)、『チームで考える「アイデア会議」考具応用編』(CCCメディアハウス、2017年)、『アイデアはどこからやってくるのか 考具基礎編』(CCCメディアハウス、2017年)、ナビゲーターを務めた『アイデア・バイブル』(ダイヤモンド社、2012年)がある。           

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