醤油煮の立ち位置を確認せよ、さば醤油煮の黒ごまディップ
極旨缶詰レシピ(23)
■西日本ではレギュラーな醤油煮
バブル景気時代に出没した「オヤジギャル」を憶えているだろうか? 見た目はワンレン&ボディコンのイケイケOLだが、煙草片手にバリバリ働き、休日にはゴルフ場に繰り出すという、言わばオヤジ化した女性たちであります。
仕事に恋に遊びにと、全方面で張り切る彼女たちも、ふと脱力することもある。そんなときは町の食堂でさば味噌煮定食を食べた。ワンレンの髪を手でおさえつつ、けだるげに食べる姿がなぜか最先端だったのだから面白い。
そのさば味噌煮は、実は東日本の食文化。西日本では甘辛い醤油で煮ることが多い。考えてみれば煮魚って、醤油煮が基本なのであります。
その醤油煮のさば缶をあらためて食べると、やっぱりしみじみとウマい。醤油に砂糖の甘さが加わった味は、日本人の琴線に触れまくるんであります。
そのまま食べれば白ごはんに合うが、缶汁ごと潰してディップにするのもアリ。黒すりゴマをたっぷり混ぜこめば、風味豊かで栄養もさらにアップ!
※RECIPE!!
①フタを開け、黒すりゴマを入れて身を潰しながら良く混ぜる。
②温野菜と一緒に盛りつければ缶成! 野菜にたっぷりまぶして食べよう。