【アーユルヴェーダ】が導く!人生を変える食生活とライフスタイル ~後編~
ヨガトラベラー・土屋愛が世界から発信するウェルネスやスピリチュアル、そして人生のこと⑩
■メインとなるドーシャの性質とは真逆の要素を取り入れよう!
みなさん、こんにちは。ヨガトラベラーの土屋愛です。前回の「アーユルヴェーダで知る自己体質と最適なライフスタイル」では、アーユルヴェーダの基礎となるドーシャ(体質・病素)についてお話させていただきました。「ヴァータ」「ピッタ」「カファ」、ご自身に当てはまるドーシャを知ることはできましたか?
今回の後編では、それぞれのドーシャごとに、人生を豊かにする「食生活とライフスタイル」を説明していこうと思います。ぜひ普段の食生活や生活習慣と比べながら読んでみてください。
まず最初に前回の復習になりますが、ドーシャには「体質」の他に「病素」という意味もあります。自分の中に占めている割合が多いドーシャは「強み」であると同時に「バランスを崩しやすい原因」にもなります。「心地の良いこと」が必ずしもバランスを保つために最善ではないということなのです。
例えば、ヴァータの性質をより多く持つ人は、当然のことながらヴァータらしい生活リズムが心地良く感じる傾向にあります。起床時間や食事をする時間などが決められていることを嫌い、「風」の性質らしく、好きなタイミングで自由に生活することを好んだりします。とはいえ、ヴァータにとって心地の良い生活リズムを続けていると、ヴァータの性質が強くなりすぎて、そよ風が暴風に変わるイメージでバランスを崩します。ピッタやカファの性質を持つ人も同様です。そのため、アーユルヴェーダでは自身を形成するメインのドーシャとは「反対の性質」を取り入れることでバランスを取るという考え方をします。
それでは、それぞれのドーシャごとに気をつけたい食生活とライフスタイルをみていきましょう。
■【ヴァータ】温かいスープと地に足をつけた生活を!
「空」と「風」の元素を元とするヴァータですが、この「空」と「風」には「冷たい・乾燥している・とらえがたい」という性質があります。ヴァータのバランスを取るには、これらとは反対の性質となる「温かい・潤っている・継続的」という要素を生活に取り入れる必要があります。
温かい食事・スープやシチュー・グラタン・根菜・白砂糖を使っていない甘いデザート・発酵食品
規則正しい起床時間・肌の保湿(ボディークリーム)・スチームサウナ・温かい靴下・ゆっくり食べる食事・移動を少なくする(車・電車・飛行機)・暖かいのんびりした場所に行く
ローフード(サラダ)や冷たい食事・冷凍食品
コーヒーの飲み過ぎ・ファスティング・夜勤の仕事・イレギュラーな食事時間・極端に短い睡眠時間・不規則な起床時間・素足でいる・携帯の見過ぎ・ランニング
ニンニク・ショウガ・クミン・ターメリック・ナツメグ・シナモン
「風」の性質が強いヴァータは、とにかく身軽に動き回ることが好きな傾向にあります。そのため、あえて決められたルーティーンを持ち、自己鍛錬するという正反対の行動がとても大切になってきます。決まった時間に寝て起きて食事をするということが基本となり、ひとつひとつの動作をゆっくりと行う意識を持つことで精神が落ち着き免疫力も上がっていきます。
ヴァータには冷え性の方がとても多い傾向にありますが、これも「冷たい」という性質を強く持っているからなのです。ニンニクやショウガ、ナツメグなど体温を上げるようなスパイスを使った温かい食事を意識的に摂ってください。思考も暴走しがちで心配性になりやすいので、コロナ騒動で最も不安になりやすいのはヴァータの方かもしれません。毎日寝る前に3分だけで良いので瞑想することを心がけましょう。人生から「せかせかする」ということをどれだけ排除できるかがバランスを保つ秘訣になります。
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