岸田文雄に告ぐ。「狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり」【適菜収】
【隔週連載】だから何度も言ったのに 第3回
■河野太郎、小泉進次郎、吉村洋文、田原総一朗の真骨頂とは
総裁選で河野太郎を支持した小泉進次郎は、ネジ1本分、突き抜けていた。河野敗退後、進次郎は「河野さんが総裁になったら間違いなく今日みたいな何年間変わってないかわからないこの総裁選の開票作業の長さとか、総裁選のあり方を変えてくれる。私はそういう姿を想像していましたから、河野さんを勝たせたかったですね」。そんな理由で河野を支持していたのか……。素晴らしいとしか言えない。
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その河野は退任記者会見で、約1年に及んだ在任期間中の仕事ぶりへの自己評価を問われ「100点満点で120点くらい頂けるのではないか」と発言。前回も述べたが、典型的な「ダニング=クルーガー効果」。これは、能力の低い人が自分の能力を過大評価するという認知バイアスについての仮説である。悩みなんて何一つないんでしょうね。
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大阪府知事の吉村洋文が、インスタグラムでオフショットを公開したそうな。スポーツウェアを着用してパン屋のある公園にいる自身の姿と、クロワッサンの写真を掲載。「このパン屋さんのクロワッサン、うまいねん。(このお店と僕は何の関係もありません)」とコメントを添えた。この投稿に「キャー また知事がカッコイイ」「はあああああ関西弁死ぬかっこよすぎです」「髪の毛スッキリしててよりイケメンになってる」といったコメントがついたという。
工作員が紛れ込んでいるのかよくわからないが、菅義偉のパンケーキに騙され、次はクロワッサンか。バカって、とめどないですね。
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田原総一朗が「AERA」のインタビューに答えていた。以下記事の引用。
《長年、自民党政治家の傍らで取材をしてきた田原さんは、安倍・菅政権の9年間で自民党の国会議員は皆、安倍氏の「イエスマン」になったと嘆く。
「例えば、桜を見る会。これは税金の私物化で、かつての自民党であれば誰か党内の実力者が安倍さんに『やめなさい』と言い、安倍さんも割と素直な人だから、やめたはず」
それができなかったのは、選挙制度が小選挙区になったことが大きい。小選挙区制は1選挙区から1人しか出られないため、執行部に公認されないと当選できない。だから全員、安倍氏へのゴマすりしか考えなくなり、何が起きようと誰も安倍氏の批判をしなくなったという》
恥知らずにも程がある。小選挙区制の導入を煽ったのは田原ではないか。
田原は卑劣な言論乞食、うんこライターの走り。講演では森友事件に関する公文書改竄について「野党は一連の不祥事にしか関心がない」「(野党が対案を示さないので)国民は安倍政権を支持するしか選択肢がない」などと言っていた。発言はコロコロ変わってブレまくり。見識のなさという点では一貫しているが。こんな人物が「ジャーナリスト」として通用してきたこと自体が、戦後の病と言ってよい。
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[caption id="attachment_1058508" align="alignnone" width="525"] ◆成功体験のある人間ほど失敗するのはなぜか
◆ 新型コロナが炙り出した「狂った学者と言論人」とは
高を括らず未知の事態に対して冷静な観察眼をもって対応する知性の在り処を問う。「本質を見抜く目」「真に学ぶ」とは何かを気鋭の評論家と作家が深く語り合った書。
はじめに デマゴーグに対する免疫力 中野剛志
第一章 人間は未知の事態にいかに対峙すべきか
第二章 成功体験のある人間ほど失敗するのはなぜか
第三章 新型コロナで正体がばれた似非知識人
第四章 思想と哲学の背後に流れる水脈
第五章 コロナ禍は「歴史を学ぶ」チャンスである
第六章 人間の陥りやすい罠
第七章 「保守」はいつから堕落したのか
第八章 人間はなぜ自発的に縛られようとするのか
第九章 世界の本質は「ものまね」である
おわりに なにかを予知するということ 適菜 収[/caption]