年収・やりがい・キャリア・独立…稼げる不動産業務とは⁉
「全宅ツイ(全国宅地建物取引ツイッタラー協会)」が教える!【不動産業界カースト図】Part ②
すべての不動産業務は、「不動産業界カースト図」の上から下へと流れていく。逆の流れはありえない。カーストを間違えると、やりたいことが一生できなくなるかもしれない。この「不動産業界」の力関係をお届けする第2回。不動産業界に就職を考えてる諸君、自分がやりたいことと合わせて必ず確認しておこう。(全宅ツイ 著『稼げる会社が分かる! 不動産就活2.0』より)
■業務内容次第では年収1000万円超も可能!
■NO.9 戸建販売会社
長居するほど業種を超えての転職が難しい
大規模から小規模まで、土地を買って戸建を売るのが仕事。売れば売るほど給料は上がり、1000万円プレーヤーも多く見られるが、将来的には厳しい業種かもしれない。郊外が戦場にもかかわらず、郊外の不動産を買う人は年々減少し、戸建の事業が成立するエリアは狭まるばかり。3〜5年でノウハウはすべて学べるので、第二新卒のうちにさっくり他の業種に転職することをお勧めする。
■NO.10 オフィスビル仲介
中小企業がメインのクライアントに
賃貸事務所・賃貸オフィスの仲介を専門に、新規開設のプランニングから入居まで多岐にわたる業務を行う。大手法人向けより規模は小さくなるが、中小を中心にバリエーション豊かな企業と取引できるのが魅力だ。規模や予算の大きい仕事がしたい人には不向き。総合的な不動産知識こそつけられないが、仲介業を専門としてキャリアを深めていきたい人には適しているかもしれない。
■NO.11 プロパティ&ビルマネージメント
テナントと大家に挟まれサンドバッグ状態!?
大家から委託され、オフィスビル、商業施設などの不動産資産の運用を行う。空室の募集、契約締結業務、賃料の回収、トラブル時の対応、工事発注・管理などを行うのがプロパティマネージメント。日常清掃、設備の管理・点検、警備業務などを行うのがビルマネージメント。テナントと大家に挟まれてのサンドバッグ状態がなかなか苦しい。大事な仕事だがあまり目立たず、給料は安い……。
■NO.12 住宅賃貸仲介
骨をうずめてやりきるか 小さな独立を目指すか
全国展開している街の不動産屋さん。フランチャイズの場合、本社に就職すればAM(アセットマネージメント)業務などを担当できるかもしれない。そうでない場合は、その後の転職にあまり応用が利かないのが難点だ。自社で管理をしている物件の大家と仲良くなりさえすえれば、容易に物件情報を得ることができるようになるので、小さな規模で独立を目指すのには向いているともいえる。
■NO.13 土地有効活用
人生逆転&成り上がりのチャンスがここに!?
地主や大家に「賃貸アパート建てませんか?/アパートの運用を任せてくれませんか?」とひたすら突撃しまくり、できなければ上司に詰められるという仕事内容ゆえ、メンタルの強さは必須。メリットは経歴不問なところ。これまでの学歴、経歴に自信がなくても、折れない心で結果を残せれば1000万円オーバーも可能。人生逆転&成り上がりのチャンスは、ゴロゴロ転がっている。
■NO.14 地場不動産
業務は洗練されてなくとも地場コネクションで長生き
イメージとしては、商店街で賃貸物件の仲介をしながら不動産の管理を行う自営の不動産屋さん。和気あいあいとやっているところも多く、地元が好きならアリ(学べることは少ないが)。地場コネクションで充分生きていけるのが特長。就職前には、店頭に貼りだしてある不動産免許の( )内の数字をチェック。数字が大きいほど、免許を長年にわたって更新し続けてきた会社ということだ。
■NO.15 もしもし営業
ひたすら不動産投資の電話をかけ続ける…
無差別に電話をひたすらかけ続けて、毎日アポイントメントをとりまくる。電話番号のリストは名簿屋で購入したり、自分のツテをたどったり……。営業内容は主に、ワンルームマンションなどへの不動産投資。ガチャ切りが当たり前なので、タフなメンタルは必須。不動産に関する専門知識を身に付けづらいが、他業種でも通じる営業力と、2000万円を超える年収が手に入れられるかも。
■NO.16 無免許ブローカー
腕一本で生きていく 無頼派に憧れるなら
宅建の免許を持たないブローカーのこと。「こんな不動産を売りたい」という売り主の情報を持っている仲介業者と、「こんな不動産を買いたい」という買い主の情報を持っている仲介業者をつなぐことで手数料を獲得する。5億円の不動産で手数料が1%なら、それだけで500万円。このように、腕さえあれば生きていけるが、ダメな人はすぐ消える。情報とつながりが命。無頼派で生きたい人向け。