「コロナ太り」で「運動嫌い」にも朗報!?家にいながら手っ取り早く痩せる方法
アンチエイジングデザイナー・村木宏衣が伝授!大人のための“美人習慣”-④
■どんな人も「お風呂」に浸かるだけでむくみが改善
むくみの意外な悪影響がおわかりいただけたかと思いますが、もともと人間の体には、リンパの流れを促すしくみがちゃんと備わっています。
・動脈の拍動
・呼吸するときの横隔膜の動き
・腸の蠕動(ぜんどう)運動
・外圧
これらに対して反応する瞬間に、リンパが流れます。ところが、現代人のライフスタイルでは、動脈以外のしくみが働きにくいために、むくみやすい方が多いのです。
まず、呼吸の浅さ。体がゆがんでいるために、深い呼吸がしにくくなっている方はとても多くいらっしゃいます。呼吸が浅いということは、横隔膜の動きが弱く、リンパが反応しにくいということ。
しかも、呼吸が浅いと体を緊張させる交感神経が優位の状態になりやすいので、腸の働きも弱まってしまいます。腸は、蠕動運動によって腸まわりに集まったリンパの流れを促しているのですが、体がリラックスした副交感神経優位の状態で、活発に働くのです。
そして外圧は、マッサージやお風呂の湯船の水圧がこれにあたりますが、忙しくてマッサージなどしている時間がなく、入浴もシャワーで済ませている方は少なくないでしょう。
ですが、こうした体のしくみを、効率よく促すことができるのがお風呂です。少しでも湯船に浸かれば、外圧でリンパの流れを促すことができます。また、ゆっくりひとりで温まっているとリラックスできますし、好きな香りの入浴剤やアロマを使えば、香りを吸い込むことで自然と深い呼吸をすることもできて、体は副交感神経優位の状態に。もちろん腸の蠕動運動も促されます。
こうした理由から「お風呂はむくみをリセットするのに絶好の環境」といえます。
■今夜の湯船で、翌朝の美人と元気をつくる
クタクタに疲れている夜も、なるべく頑張って湯船に浸かることは本当におすすめです。翌朝に疲れが残らず、パフォーマンスは確実に上がるので、忙しいときほどお風呂を大切にしていただきたいと思います。
湯船に浸かることを習慣にするだけでもむくみには効果的ですが、浸かっている間に、特にむくみやすい足の集中ケアも習慣づけるのがおすすめ。足のむくみを解消することは、体全体のたるみとゆがみにも効果があるからです。
足がむくみやすかったり、体重をうまく支えられずに姿勢が悪くなっていたりする方は、膝下や足首がねじれたようにゆがんでいる場合がほとんど。でも、むくみと一緒に筋肉にこびりついていた老廃物が排出されると、筋肉がちゃんと動けるようになって、ゆがみが整うのです。すると、足はすっきりと細く美脚になっていきますし、足に支えられている体全体の姿勢も整ってきます。
お風呂の中では体が温まっているので、筋肉のリセットがしやすい状態になっていますし、バスタブの中では後ろに寄りかかれるので、部屋の中よりケアがしやすいのもポイント。リラックスしながら、今日のふくらはぎや足首のむくみを、心地よくケアしてあげましょう。
■美脚のためのメソッド
これはお風呂に入ったときに私が行っている、足のむくみとゆがみに効くメソッドです。このメソッドを行うと、ねじれが取れて、リンパもスムーズに流れ始めるので、細くまっすぐな美脚に近づくことができます。
※本書『おとなの美人習慣』ではイラスト付きで解説しています
(1)湯船の中で脚をのばして座り、片方のふくらはぎを両手で持ち上げて筋肉をしっかりつかむ。ひざの高さはそのままキープ
(2)足首を大きく10回まわし、逆まわしも10回行う。これを1セットとし、膝下~足首の間で筋肉をつかむ位置をずらしながら4セット行う。もう片方の脚でも同様に4セット、足首を回す。
足首を回すときは、つま先が上を向いたままではなく、横にもちゃんと倒れるようにするのがポイント。大きくしっかり回すと、ふくらはぎのほぐし効果もアップします。ぜひ試してみてください。
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