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Q.19 ものまねのネタはどうやって見つけるんですか?

関根さんが無意識にネタを拾っているこんな場所…

  かと思えば、輪島(功一)さんとかまで!

輪島さんはラッキーだったんですよ。普通ね、ものまねってプロがやったやつって真似しやすいんですよ。コロッケさんが、デフォルメしてくれると「岩崎宏美ってこうやるのか」って、分かるんです。

  プロが教科書になってくれるんですね。

でも輪島さんのものまねなんて、誰もやってないじゃないですか。ある時、テレビで「男の引き際」っていうテーマで、長嶋さんとか大鵬さんとか名選手が語る番組があったんです。その出演者のひとりが輪島さんだったんです。輪島さんは、当時はまだテレビに慣れてなくて、きっとあがっちゃうっていうんで、お酒飲んじゃったんですよ(笑)。だから、輪島さんの特徴を本人が勝手にデフォルメしちゃってたんです。それでパーンって入ってきた。「これをやればいいんだ」って。そのVTRがあんまりおかしかったので、ビデオに録っておいて、さんまさんにダビングして渡したら、さんまさん泣いちゃって(笑)。「関根さん、輪島さんおもろかったわ」ってなったくらいですから。

  あのものまねにはそんな誕生秘話があったんですね。大滝秀治さんもめちゃくちゃ似てました!

大滝秀治さんは、やろうとしてたんだけど、どうしても掴めなかったんですよ。ある時、ウッチャンナンチャンの『やるならやらねば』で、『並木家の人々』(フジテレビ/1993年)のワンシーンを再現するってことになったんですよ。ウッチャンが武田鉄矢さんやって、ナンチャンが安田成美さんやって、杉本哲太は本人が出るってなったんです。それにあたって、ボクは大滝秀治さんをやってくれ、と言われたんです。真似するシーンの5分くらいのビデオを借りてきて、毎日「ほいじゃー」って(笑)。1週間あったから、1週間毎日やってましたね。まあ、ナンチャンの安田成美さんよりはいいだろうって感じでした。当日撮影現場に行って、かつらをかぶって、メイクしてもらったら、めちゃくちゃ似てたんです。なんでこんなに似てるんだろうと思ったら、大滝さんってうちの親父に似てたんですよ(笑)。

  そう考えると、大滝秀治さんのものまねはハマり役だったんですね。

そうだねー。自分でもハマった感じがありましたからね!


明日は「Q.20 関根さんでも怒ることがあるんですか?」です。


 

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関根 勤

せきね つとむ

1953年8月21日生まれ、東京都出身。TBS「ぎんざNOW」の素人コメディアン道場で初代チャンピオンとなり1974年12月に芸能界入り。テレビで見ない日がないというほどの人気コメディアン。バラエティ番組を中心に、テレビ・ラジオ、CM、舞台など幅広く芸能活動を行っている。 芸能界屈指の格闘技マニアとして知られ、「K-1公式サポーター」も務めている。



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