綾瀬はるか「将来彼ができても…」と語った9年前。
2017年6月号で創刊20周年を迎える『STREET JACK』。そのバックナンバーを紐解きながら、当時の若者ファッションシーンを振り返ります。
「え〜い! とにかく原宿にいる人全員載せちゃおう!!」
…と、当時の編集者たちが思っていたかどうかは別として、この頃の原宿は今のように「チェスターにMA-1で、コンバースのオールスター履いていればOK!」という感じではなく、◯◯系と名のつく文化のまったく違うおしゃれ民族が同じ場所に集まっているという、稀有な時代だった。
それを象徴するのが、このカオスなスナップ特集である。
当時まだ若手編集だった、現・副編集長のH田は語る。
「この頃の原宿は、2006年の表参道ヒルズオープンで、人の流れが大きく変わりました。原色ギラギラで全身裏原ブランドの子と、ジャケットに胸元ざっくり空けたお兄系に憧れる子、2つの勢力が拮抗していたので、『街のリアルを取り上げる』が方針の編集部としては、異なる文化の彼らを同時に取り上げていたんです。そこに美容師系、古着系、モテ系、ワイルド系…などが入り乱れていて、スナップ現場はもうすごいことに…」
このカオス原宿状態はその後1年ほどで収束するが、それはまた別の回で。