50代からの健康アップ水泳術
第3回 猫背と呼吸を改善”「背泳ぎ」
こんにちは。
水泳インストラクターの内村です。
50代男性の身体的特徴の一つに、
「猫背」というのがあります。
猫背は見た目も少し元気がないような印象を受けますが、
身体の機能面から言うと、呼吸と関係が深いと言われています。
猫背は、肩甲骨が左右に広がり、肩が前に突き出した姿勢です。
こうなると、まず、鳥かご状の肋骨が下に下垂し、隙間も狭くなり、
肺を圧迫します。
こうなると、深い呼吸がしにくくなるわけです。。
最近しょっちゅうあくびが出る!
なんていう方は、要注意です。
あくびは、脳が酸素を欲しているサインですから、
もしかしたら猫背を改善するだけで、仕事の効率が上がるかもしれませんよ!
では、この猫背改善にはどんな動きが良いのでしょうか?
それはズバリ、腕の後ろ回しなのです!
早速やってみましょう!
まずは、猫背のまま深呼吸をしてみます。
その時の身体の空気の入り方を覚えておきます。
次に片方の腕を後ろにゆっくり3回まわし、
最後に真上に持ち上げて止めます。
そして、再び深呼吸をしてみる。
すると、腕を持ち上げた側の肺に、スーっと空気が入ってくるのがわかります。
まさにこれが背泳ぎの腕の動き。
つまり、背泳ぎは猫背改善&呼吸の改善に最適な泳ぎなのです。
早速次回の続きをいきましょう。
今回は、背泳ぎキックに腕の動きをつけた
タッチアップ背泳ぎをご紹介します。
1)
両腕を真っ直ぐ伸ばして、バンザイ姿勢でキックをします。
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キックは膝を伸ばして細かく打ちます。
目線はしっかりと真上を見ます。
呼吸は鼻から「ン〜」と息を吐き、
口から「ハ〜」と息を吸います。
背キックをしながら、
「ン〜ハ〜、ン〜ハ〜、、、」と連続して呼吸をします。
2)
左腕を伸ばしたまま、右手を回してみます。
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この時、右の手の平は水面下20センチ程度の深さのところをかきます。
同時に鼻から息を「ン〜」。
腕を戻すときは指先を天井に真っ直ぐ伸ばします。
左手は水面付近を常にキープ。
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右腕が空中を戻ってくる間に、口から「ハ〜」と息を吸います。
3)
一度、バンザイ姿勢に戻ります。
毎回この姿勢に戻ると、覚えてください。
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水中から見ると、このようにバンザイ姿勢になっています。
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4)
左腕も同様に回します。
水中をかくときに鼻から「ン〜」と吐き、
腕が空中を戻ってくる間に口から「ハ〜」と息を吸います。
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右腕は動かないようにしっかり水面をキープ。
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4)
再び、バンザイ姿勢に戻ります。
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『腕が水中をかくときに「ン〜」と吐き、
腕が空中を戻るとき「ハ〜」と吸う。』
このように覚えます。
これができるようになったら、
毎回バンザイ姿勢になる場面を少しずつ短くしていき、
最終的には、空中を戻してきた腕が着水する直前に
反対側の腕で水をかきはじめるタイミングに近づけていきます。
こうなると、本来の腕の連続動作で泳ぐ背泳ぎになっていきます。
それでは、皆さん、タッチアップ背泳ぎで腕の動きをマスターし、
同時に猫背解消も頑張ってみてください!
普段の立ち姿勢もシャキッとすること間違いなしですよ〜(^^)!
それでは、次回もどうぞお楽しみに♪