宝塚を初観劇して、大感激した話
『シェイクスピア 人生の名言』はシェイクスピア没後400年のメモリアルBOOK。同じくシェイクスピアを題材にした宝塚の舞台を観に行ったので、レポートします!
『シェイクスピア 人生の名言』のあとがきには佐久間先生のシェイクスピア演劇に対する想いが語られています。
シェイクスピアのせりふはあくまで上演されることを前提に書かれています。舞台を目で見て、せりふを耳で聴いて、いわば五感を総動員して鑑賞するのが、ひょっとしたらシェイクスピア本来の味わい方といえるのかもしれません。(中略)舞台の上には、そこに登場する役者の数だけ、人生を見る視点がある、ということです。ひとつひとつのせりふが一人ひとりの登場人物が命がけで語る〈名言〉なのです。
『シェイクスピア 人生の名言』「おわりに」より
久しぶりに生で舞台を観劇し、先生のおっしゃっていることに深く納得。
絵画や彫刻のように完成された芸術もいいですが、演劇のように、その瞬間に立ち会わなければ感じることのできない“生きている芸術”の凄味にただただ圧倒されました。
名言として取り上げたせりふも、役者が口から発してこそ命が吹き込まれるのだと、そう強く感じました。
余談ですが、休憩を含めて3時間の舞台は、一幕と二幕に分かれています。一幕は劇(今回はシェイクスピア)、二幕はショー。幕間中、後輩と「二幕はどんな感じかな。やっぱり宝塚っぽい羽をまとった衣装、ラインダンス、階段は見たいよね~」と言っていました。
安心してください!! 大階段も、羽の衣装も、ラインダンスもバッチリありましたから!
そして、予想以上の迫力と、煌びやかな衣装、乱れることのないダンス、響き渡る美声……もう、キラキラのオンパレードで、過剰摂取しすぎて、昇天しそうでした。
ザ・夢の世界!!
ヅカファン(宝塚ファンのことをこう呼ぶみたいです)が夢中になるのもよく分かります。
後輩は帰りがけに「『るろうに剣心』(雪組公演)も絶対チケットを手に入れたいです…」という言葉を残して去ってゆきました。
宝塚の衝撃に完全にやられた私たちは、また日比谷に足を運ぶのだろうなあと思います。
『Shakespeare 〜空に満つるは、尽きせぬ言の葉〜』では、劇中にシェイクスピア作品の中の名言が効果的に使われています。出典元を知っていると、「ニヤリ」とできること間違いなし。『シェイクスピア 人生の名言』でご紹介した名言も数多くありました。ぜひ手に取ってみてください!(もちろん、観劇予定のない方も!)
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