Q.25 子どもに夢がなくなったと言われますが、関根さんはどう思いますか?
子どもが夢を見れないように世間が感じさせてしまっている…
お笑いを見れば楽しい子に育つ
最近の子どもに、将来の夢を聞くと、公務員やサラリーマンなど安定したところが上位に来ちゃう傾向をどう思いますか?
まあ、それが普通でしょうね。決して公務員やサラリーマンが夢のない職業ではないですから。
昔だと、プロ野球選手や宇宙飛行士など夢があった気がするんですが。
世の中の流れだよね。ああいうのがいけないんですよ。プロ野球が、光の当たってるところだけやればいいのに、『戦力外通告』なんてのをテレビで見せるから、子どもも「厳しいんだ」と思うんですよ、小学生が、夢を見れなくなっちゃうんですよ。「オレもあっちいっちゃうかも」みたいに思っちゃう。だから、「公務員」って言っちゃうんですよ。
幼いうちに悟っちゃうんですね。
プロ野球人のなかでも、イチローとかね、あれは何千人に一人、何万人に一人ですからね。長嶋さんとか、松井秀喜とかね。ほとんど、ドラフトで入っても活躍できないっていうのが現状ですから。今の子供には、夢を見させるより先に厳しさを大人が教えちゃうんですよね。それが、いいのか悪いのか、分からないけど。
テレビやメディアの影響も大きいんですかね。
それもあるけど、親が言って聞かせるんじゃないですか。「夢を見るより、無難な道を選んだ方が幸せだ」って。
関根さんは、娘さんにどう言ってましたか。
ボクは、自由にやればいいと思ってました。好きな商売をやればいいと思いますよ。
では、麻理さんが芸能界にって言われた時も、反対しなかったんですか?
しないですよ。だって、しょうがないじゃないですか。自分がこんだけやっておいて、お前やるなよ、とは言えないでしょ(笑)。
多分、普通の親は「もっと安定を」って心配もしますよね。
でも、昔だったら、クレージー(キャッツ)さんの歌の「サラリーマンは気楽な稼業と来たもんだ〜」じゃないけど、サラリーマンは終身雇用で、右肩上がりに誰でも給料が上がって、クビにもならず、定年を迎えて退職金も出てっていう安定があったけど、今は有名企業だってつぶれる時代ですからね。サラリーマンも何があるか分からないぞと思うんですよ。そんな保証もないんだったら、好きなことやればいいって思いますね。特に女の子だしね。子どもを産むこともあるだろうから、それまで好きなものやんなさい、って。
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