素晴らしき一週間が終わる
お笑い芸人・杉浦双亮の挑戦記<8>
「連投いけそうですか?」コーチの一言で気付いたトライアウトの意義
もう一度受けたい
「もし今回ダメだったら、来年一年体を作り直してもう一度受けたい。それでダメだったら諦めよう」
トライアウトが終わって僕が思ったことだ。
受かるかどうか、まったく分からなかった。
最終成績は、
1週間の投手成績は
投球回…5回
被安打…6
四死球…1
奪三振…2
失点…1
自責点…1
防御率…1.80
成績だけを見れば、かなり上のほうだった。でも、それだけじゃない差というのは自分自身が一番感じていた。それはこれまで書いてきたとおりだ。だから、このときの思いとしては、「受かったら……いいな、難しいかもしれないけれど……」そのくらいだったと思う。まさか、いま愛媛にいるなんて想像すらできなかった。
全日程を終了し、最後にみんながあつまって「終了証」を受け取り、それぞれへの寸評をしてくれた。そこでとても嬉しい言葉をいただいた。
「チームのために率先して声を出したり、コーチャーをしてくれたりと、野球に対する姿勢が素晴らしい。そういうところはみんなも見習うべきところがあると思う」
僕としては、野球がただ楽しくてやっていたことなのだけれど、それを評価してくれる人がいるということは、すごくありがたかった。
やるだけのことはやった。
若い人にまじって真剣に野球ができる、すばらしいトライアウトリーグだった。