参院選前に知っておきたい候補者の〝前科〟【適菜収】
【隔週連載】だから何度も言ったのに 第20回
■下半身をアンダーコントロールできない人々
女性記者に対して「添い寝をしたら情報を教える」などとセクハラ行為を働いていたとされる自民党の細田博之は、疑惑を報じた『週刊文春』を提訴。自民党〝岸田派ホープ〟吉川赳は、18歳の女子学生に酒を飲ませ、4万円を渡してホテルに連れていった。『NEWSポストセブン』によると、女子学生は「ルームサービスでお酒を頼んだあと、すぐに吉川さんにベッドで服を脱がされて……。私、経験がなかったから、怖くて過呼吸になってしまい。経験がないからと何度も拒否をしたら、『胸を見せて』と言われて、吉川さんは私を見て自慰行為を始めて……」と述べている。相手が嫌がっているのだから、これはシンプルに犯罪である。
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自民党の選挙対策委員長遠藤利明が山形県連大会で語っていた。
《数カ月間、みなさま方から(山形選挙区に自民党が候補者を擁立しないで)何やってんだと、恥ずかしくないのかと、そんな話があった。自民党としてまずは夏の参院選を勝ち抜くことだとそんな思いで取り組んできた。しかし、どうしても山形県で候補者を出したい。ようやく、素晴らしい候補者を呼ぶことができた。今までたまっていたエネルギーを一気に爆発させ、7月10日の選挙に何としても頑張って一緒になって勝ち抜いていきたい》
たまっていたエネルギーを爆発させたのは吉川赳だろ。何やってんだと、恥ずかしくないのか。しかし、三股不倫の小泉チン次郎とか。自民党はアンダーコントールできない人間が多い。
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アパート1階に住む女性ばかりを狙って、下着泥棒を繰り返していた派遣社員の田中知容疑者が逮捕された。自宅からは、100点以上の女性の下着などが見つかったとのこと。1回目はベランダから侵入、2回目は無施錠の玄関から、3回目は窓ガラスを割って部屋に入ったという。
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その点、自民党国会対策委員長の高木毅の手口は巧妙だ。報道によれば高木は単に出来心でパンツを盗んだのではない。合鍵をつくって女性宅に忍び込み下着を物色中、警察に踏み込まれたのだ。目撃者によると、その際、白い手袋をつけていたという。要するにプロの犯行。高木は長年にわたり「事実無根」の一点張りで逃げ続けたが、2017年1月13日、自民党福井県連会長の山本拓が「県連の調査の結果」として高木が女性の住居に侵入し逮捕されていたと発表。
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性犯罪やセクハラが横行する政党は、地上から消滅してほしい。
文:適菜収
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