世界征服のための「言語学習/言語習得」の奥義を解説!【世界征服ラジオ#2】中田考×えらいてんちょう
ハサン中田考×えらいてんちょうの【世界征服ラジオ】#2
■言葉も国もできるだけ広くとるほうがいいのだ!
H:そうです。言葉も国もできるだけ広くとるほうがいいんです。日本語が「広義のトルコ語」というのは、同じトランスユーラシア語族だからです。ただ文法とかは近くても実際には外来語を除いてほぼ全く通じませんので。日本で譬えるなら、トルコとチュルク諸語、トルコ系諸国の関係が、本州と九州、四国の関係ぐらい、トルコと日本の関係は、本州、九州、四国と沖縄や北海道、というかアイヌ先住民の地としての北海道ぐらいだと思ってください。
E:そう言われると、近い気がしてきましたね。
H:まぁ、言語オタクはぜったい認めませんがね。
E:よっぽど言語オタクが嫌いなのですね。
H:でも、トルコ人は、日本人も、広義のトルコ人だと思っています。なんといっても帝国の民なので鷹揚なんです。
E:鷹揚というより、いい加減なような・・・
H:私は、島嶼トルコ人と呼んでいます。
E:トウショトルコ人?
H:「島国のトルコ人」と意味です。「山岳トルコ人」の真似です。
E:なんですか、それは?
H:「ダウ・チュルクレリ(Dağ Türkleri)」といってクルド人のことです。
E:クルド人って、国を持たない世界最大の少数民族と呼ばれてる民族ですね。
H:それはクルド独立主義者たちのプロパガンダが広めた嘘っぱちです。クルド民族は、3千万人ほどで、トルコ、シリア、イランにまたがって住んでいますが、その程度の数の国を持たない民族は他にもいます。たとえば、パンジャーブ人はパキスタンに1億人以上がいますが、パキスタンの公用語はパンジャーブ語ではなく、ウルドゥー語でパキスタンに8千万人、インドだけで3千万人が住んでいます。
それはさておき、クルド人は言語的にはチュルク諸語とは全く違うむしろイラン人に近いインド・ヨーロッパ語族のイラン語群に属しイランのペルシャ語、タジク語、ダリ―語などと近い言葉です。それを山岳トルコ人と、トルコ人の仲間に入れてやるのが太っ腹なトルコ人です。
E:それ、太っ腹なんじゃなくて、悪名高い「文化的ジェノサイド」、民族浄化、ってやつじゃないですか?
H:そういう見方もあります。いかにも言語オタクが言い出しそうな。
E:そうかなぁ。
H:ともあれ、言葉なんて、大雑把にまとめてしまって、ちょっとぐらい違って通じなくても気にしない方がいいんです。それが世界征服の道であり、世界平和につながるのです。
E:ぜんぜん意味が分かりません。
H:言葉なんて、本当は一人一人違うんです。私の使う言葉はえらてんさんの言葉とは違います。それどころか、私の言葉だって、今と子供の頃じゃ、ぜんぜん違います。幼児期中田語、灘校期中田語、イスラーム中田語、認知症期中田語などと細かく分類すれば学問的だというもんじゃありません。だから言語オタクは嫌いなんです。
E:いや、誰もそんなこと言っていませんよ。
H:ともかく、島嶼トルコ人を名乗って、朝鮮半島を経由して、ソ連の民族追放政策で、ハバロフスクからカザフスタン、ウズベキスタンに強制移住させられたロシアの朝鮮族と連帯してユーラシアのチュルク・ベルトを制することが、世界征服の近道です。
E:はい、ということで、皆さんも世界征服を目指すなら、毎日Duolingoでトルコ語を勉強しましょう。
H:継続は力です。預言者ムハンマドも言われています。「アッラーに最も愛でられる行為はたとえわずかでも継続する行いです(アハッブルアウマーリイラッラー・アドワムハー・ワラウカッラ)」。
文:中田考×えらいてんちょう