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北海道を走る!最新のH5系新幹線とは!

爽やかな常盤グリーン、新製H5系はどんな車両?

次の9号車が、定員55名のグリーン車です。

小型テーブルや読書灯が内蔵されたシートは、くつろぎの空間としても、ビジネスユースとしても満足感を得られる高いポテンシャルを有しています。
残る8両が普通席となります。

2+3の配置で1列を5人掛けとしたシート配置は、これまでの新幹線電車の普通席でおなじみですが、シート間隔を広げ、すべての座席にコンセントが設備されるなど、現代のニーズにフィットした設計が採り入れられています。

各座席に取り付けられた可動式のヘッドレストも、居住性の向上に大きく寄与しています。

左右2人掛け、北海道新幹線のグリーン車。ヘッドレストは可動式で、端っこに読書灯を内蔵している。床は流氷の海明けをイメージしたデザイン。ヘッドレストもリクライニング可能だ。 写真提供:JR 北海道

H5系のこのスタイルは、基本的にはE5系で採用されたものが継承されています。

E5系との相違点は、車体側面の中央部に入れられる帯がローズピンクからパープルに変更されたこと、車体側面のロゴに北海道の地形をイメージするデザインが採り入れられていること、内装材に雪の結晶やアイヌ土器をイメージしたデザインが採り入れられていることなどが挙げられます。

H5系の運転最高速度は、東北新幹線内が時速320キロ、青函トンネル内など在来線との共用区間が時速140キロ、北海道新幹線内が時速260キロなり、先にも記したとおり、東京〜新函館北斗間は最速の「はやぶさ」で4時間2分、新青森〜新函館北斗間は1時間1分で結ばれています。

春の北海道を疾駆する爽やかなH5系の雄姿を是非、一度ご覧になって下さい。

<『新幹線はすごい』より>3/3

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斉木 実

さいき みのる

1963年、東京都生まれ。多摩芸術学園写真学科(現・多摩美術大学美術学部2部)中退。嘱託カメラマン、スタジオアシスタントなどを務めるかたわら、鉄道写真に取り組む。現在は鉄道写真作家として鉄道誌や旅行誌のほか、幅広いメディアで活動。車両や駅などの本質をとらえ、精細に作画表現するのをライフワークとする。米屋浩二との共著で『ニッポン鉄道遺産』(交通新聞社)や『ローカル線を旅する本』(KKベストセラーズ)、池口英司との共著で『知られざる鉄道遺産 首都圏 』(交通新聞社)がある。


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