世界征服と陰謀論【世界征服ラジオ#4】中田考×えらいてんちょう
世界征服博士のハサン中田考と、革命家のえらいてんちょうがお届けする「世界征服ラジオ」。「世界征服ラジオ」はYoutube、web記事配信、リアルイベント、書籍出版、電子書籍出版、オーディオ出版、note (これから!)、絵本、Tシャツ、グッズ販売などなど・・・世界征服のために超メディアミックスで展開してまいります。世界征服をするために知りたいことなど読者からの質問も随時募集。第4回は「世界征服と陰謀論」。 みんなも大好きな陰謀論にフォーカス!
■「ディープステート」と「陰謀論の王」
えらてん:はい今日も始まりました世界征服ラジオ。この番組はですね、真面目に世界征服をしていくというシナリオでやっております。世界征服素人のえらいてんちょうことえらてんでございます。よろしくお願いします。
中田:世界征服博士ハサン中田です。「世界征服コンサル」とか名乗ると儲かるのかしら。
えらてん:世界征服するためのコンサル、企業とかに対してやっていきましょうか。今日のお題は「世界征服と陰謀論」ということで。
中田:なんか、金になりそうな。
えらてん:陰謀論というとちょっとあの・・・。陰謀じゃなくて本当にあるんだというツッコミがあるかもしれませんけど、例えばロスチャイルド家とかですね。ディープステートとかですね。よくわからないですけど、すでに彼らが世界を征服していて我々はその支配下にあるんじゃないかとか。例えば新型コロナウイルスは、この世界を支配している人たちがいて流行らせたりワクチンを打たせてさらに支配を強めようとするとか。そうした意見があると思うんですけど。それについて中田先生の見解をお聞きしたいです
中田:そんなものはないです。ないというかですね。だって、私が世界征服しているんですから。彼らがやっていることなどみんな的外れです。
えらてん:既に世界征服は終わっている?(笑)
中田:そうそう。私のシナリオで動いている。もちろん彼らも世界征服を狙っていろいろな陰謀をめぐらしている。それはその通りなんですよ。
えらてん:ロスチャイルド家にしてもディープステートにしても。
中田:そうです。それなりにやっているんだけど。
えらてん:うまくいっていない?
中田:はい、ぜんぜん思い通りにいっていません。
えらてん:中田先生と比べて? これは恐れ入りました。
中田:彼らも陰謀とかやっているわけですよ。私も色々やっていてですね。私はやっている時はいつもTwitterで報告してますけどね。「謎会議だん」とか。彼らもやっているんだけど頭が足りないのでぜんぜんうまくいっていないわけです。
えらてん:ロスチャイルド家とかは何やっているんですか?
中田:ロスチャイルド家っていうのは元々は神聖ローマ帝国時代のフランクフルトで銀行業で財を成した宮廷ユダヤ人でした。要するに金貸しです。シェークスピアの『ベニスの商人』にあるように、中世ヨーロッパでは金貸しはユダヤ人の代名詞でした。19世紀には子供たちがフランクフルト、ウィーン、ロンドン、パリ、ナポリに分家して、銀行業以外にも鉄鋼業などさまざまな事業に手を拡げてどこかがやられてもどこかが生き残るようにリスクヘッジしていました。改宗ユダヤ人で、ユダヤの国際ネットワークを通じて国家を超えて手広く商売していたので、ヨーロッパの反ユダヤ主義と結びついて陰謀論者の格好の標的になったんですね。
えらてん:なるほど。一つのところがうまくいってもこけても他にやっているところがあるから全体としては生き残ることができます。
中田:そうです。頭の良い人たちはそうやっているんです。一人で一つのことだけやっていても、世界を征服できるわけじゃないでしょう?
えらてん:確かに。いろんなシナリオがあっても自然災害があったり、予期しなかった戦争とかもありますからね。そういう中で生き残っていくというのが総合的な陰謀になる。そういう意味では陰謀一本で支配しているというのは無理がありますね。
中田:そういうことです。そんなものは世界のどこにもないんですよ。いろんなところが世界征服しようとしていて、失敗している。その中で一番うまくいっているのが私のところ、「皆んなのカワユイ(^◇^)カリフ道」なんです。
えらてん:うーん、そう言われればそんな気もしてきました。それではディープステートは何しているんですか?
中田:「ディープステート(deep state)」、直訳すると「深い国家」です。
えらてん:日本語に訳してもらっても、よくわかりませんね。
中田:「見えない底に隠れた国家」といったニュアンス、「闇の国家」とも訳されたりします。
えらてん:「闇の国家」・・・なんだかおどろおどろしいですね。
中田:まぁ、実際「おどろおどろしい」話もないわけではありません。「陰謀論の王」が詳しく書いています。
えらてん:「陰謀論の王」って誰ですか?
中田:「陰謀論」と「ディープステート」を語るのに、「陰謀論の王」副島隆彦先生を知らない、とは!? あなた、ひょっとしてモグリですね。
えらてん:「陰謀論」にもモグリなんてあるんですか?
中田:どの世界にも「王」もいればモグリもいます。「陰謀論の王」副島先生にかかれば、「陰謀論」と言っただけで、「陰謀論なんて誤訳だ、conspiracy theoryは『権力者共同謀議理論』と正しく訳せ」と一喝されてしまいます 。
えらてん:それでその「陰謀論の王」の副島さんは、「ディープステート」についてどう言っているんですか?
中田:その前にアメリカの支配階層について、簡単に説明しておきます。アメリカの権力構造については、社会学者のライト・ミルズ(1962年没)が書いたベストセラー『パワー・エリート』以来、多くの研究が積み重ねられていますが、「東部エスタブリッシュメント」とも呼ばれる既成特権階層のエリートが政財官言論界を支配している、というのが常識になっています。最近では、巨大な金融資本と軍産複合体にGAFA(巨大IT企業4社 Google,Apple,Facebook,Amazon)も加わっています。
えらてん:「軍産複合体」という言葉は時々よく聞きますね。
中田:日本の防衛費は年間5兆円ほどなのに比べてアメリカは100兆円ぐらいですから、軍がどれだけ金と権力を握っているかが想像できますよね。
えらてん:なるほど。それがディープステートなんですか。
中田:アメリカの支配階層がディープステートのコアの部分であって、アメリカが世界覇権国で世界を支配しているから、ディープステートが世界を支配している、というのが陰謀論の大きな構図です。かつてのアメリカでは、共和党と民主党で若干違いはあっても、どちらもリベラル・デモクラシーの擁護者だという建前でした。「人権」とか「自由」とか「民主主義」とかを売り物にしていて、我々は自由の国だ、人権を守る国だ、民主主義を世界に広めるのが使命だ、と言ってきたわけです。敵役はソ連がいた時にはソ連、その後はイスラームのテロリスト、そして中国やロシアと、ころころと変わりますが、時に応じて悪役を作って、それらの悪と違って自分たちアメリカ人は自由と多様性を擁護する素晴らしい人たちなんだ、と言ってきたわけです。
ところが、それを真っ向から否定したのがトランプ元大統領(在位2017‐2021年)だったわけです。トランプは、現在のアメリカは悪の結社である闇の権力「ディープステート」に操られていて、大統領である自分さえもが陥れられている、と公言したんです。
えらてん:アメリカの大統領自身が陰謀論を唱えたんですか?!
中田:そうです。トランプとその側近が大手メディアで何度もはっきり明言しています。
えらてん:アメリカの大統領がそう言っているのでは誰を信じればいいのか分かりませんね。
中田:そうなんです。実際に、アメリカ国民の半数ほどは「ディープステート」の存在を信じている、と言われていますから。
えらてん:それで実際に、「ディープステート」って、そんなおどろおどろしい悪の結社なのですか?
中田:分かりません。
えらてん:分からないんですか?
中田:ただ、これだけははっきりしています。世界最強の権力者であるはずのアメリカ大統領のトランプですら、「ディープステート」はTwitterのアカウントを凍結して、「トランプの言うことはフェイクニュースだ」とメディアを使って世界中に発信することができ、トランプにはそれを抑える力がなかった、という事実です。だから、アメリカ大統領、トランプにできなかったことが私たちにできるわけはありません。「ディープステート」の情報操作を逃れることは誰にもできません。
えらてん:身も蓋もない話ですねぇ。
中田:まぁ、そうなんですが、結局、「ディープステート」がどんなに姑息な謀略をめぐらそうとも、しょせん人間の浅知恵、猿知恵に過ぎないので、あまり気にする必要はありません。
「彼らも策謀したが、アッラーも策謀し給う。アッラーこそ最も策謀に勝れた御方」(クルアーン8章30節)
えらてん:なるほど。神さまの方が上手だと。
中田:そうです。だから結局、世界征服は、神の傀儡である私の思い通りに進むのです。
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