当時は画期的だった新幹線の冷水器と紙コップ
知っていますか?喉を潤せた新幹線の車内の逸品!!
紙コップは形状が四角形ではなく、独特のカーブを描いていますが、これは「飲むときに鼻がぶつからないように」という開発者の細かい配慮によるものです。
冷水器には、保健所が指示する厳しい水質基準を満たした衛生的な水が、車両基地で貯水されました。あまり知られていませんが、この冷水器と紙コップのサービスは形態こそ変化(100系では洗面所ユニットに冷水器を組み込み。さらに登場時は紙コップが円筒型)しつつ、500系まで続いたのです。
しかし、冒頭の通り、ペットボトル飲料の普及などにより次第に廃止され、現存車の500系からも撤去されています。
水を買うのが日常ではなかった時代。冷水器は、新幹線の快適な旅の一助にと開発された、何ともうれしい「おもてなし」のアイテムでした。
『新幹線はすごい』より
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