世界征服とお金【世界征服ラジオ#5】中田考×えらいてんちょう
ハサン中田考×えらいてんちょうの【世界征服ラジオ】#5
◆金(きん)はなぜ価値があるのか? それはね・・・
中田:綺麗だからです。もちろん錆びないとかそういうのもあるんだけどね。希少性とかいろんな要素が組み合わさって古来より金がカネの中のカネ。日本語でカネが欲しいと書くと金、goldのことなのかカネのことなのか区別がつかないんだよね。だから私は金は欲しいけどカネいらないんだけどね。
えらてん:ゴールドが欲しいと。
中田:キラキラして綺麗だもの。だから金を買って自分の顔を入れたらいいんです。ただ日本の場合金貨を作るっていうと、造幣局なんだけど、作ってくれないんですよ。私が頼んでも。だから金細工屋さんとかに頼むしかないんです。でもやつらは金貨を作るというと尻込みするんですよね。
えらてん:ほう、なんでまた?
中田:法律に触れるんじゃないかとか言ってね。お金を作って良いのは国だけじゃないかってね。だから金貨を作ろうとしても日本じゃ作ってくれなくて仕方なくて小判にしたんだけど。そういう障害があるんですよね。
えらてん:小判だったらいいんだ。
中田:そうそう。そういう技術的な問題はあるんだけど、多少の障害はあるけどまずは自分の顔と名前の入った金貨を作るところから。これが世界征服への道。
えらてん:それが流通してしまえばこちらのもの。考え方としてはそういうこと。
中田:ビットコインに勝つ。今から金屋さんに走れ。
えらてん:じゃあとりあえずそういうことで。思わぬ方向に行きましたけど「世界征服はお金になる」。二重の意味でね。自分自身がお金になっちゃう、お金になっちゃうことによってシニョリッジが稼ぎ放題。
中田:これ以外に道はない。
えらてん:シニョリッジについて説明すると。通貨発行益と言って、例えば一円を作るのに三円かかる。一万円作るのに二十何円しかかからない、その差額はどうなんだと言ったら国家が不当に掠め取っている。それはけしからん。
中田:正確にいうと一応国家と日本銀行というのは形式的には分かれているんだけど、実際には国が作れるわけなんでね。それが今流行りのMMT[4]も基本的にはそういうことなんだよね。「お金なんて刷ればいいじゃない、いくらだって出せる」という。
えらてん:その問題点とかもいずれやっていきたいですけど、今日は入門編として金貨を作ってシニョリッジを稼ごうという。世界征服入門編なのか?これ。
注)
[4] Modern Monetary Theory
https://miraisozo.mizuhobank.co.jp/money/80284
文:ヒサマタツヤ